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シンガポール - シンガポールのクチコミ

どじょうさん 写真

どじょうさん
男性 / シンガポールのクチコミ : 1件
旅行時期 : 1995/12(約29年前)

1995/12/26(Tue)
前日の深夜残業の疲れもなく、5人のメンバーは時間通りに広島駅・新幹線口に集合した。どじょうは日が変わるまで残業していたし、Y氏(女)はどじょう退社時にまだ働いていたというのに。
広島は今年はじめての積雪。今日は通勤、たいへんそうだ。
僕たちには関係ない。今から雪のない国へと発つ。

新幹線で福岡へと向かう。どじょう以外の4人が1ボックスを陣取り、どじょうは一人で新幹線の揺れに体を委ねる。
初めての海外旅行。ものすごい期待感が僕のテンションを高める。たまにわずかばかりの不安が心をよぎるが、それがまたテンションを高める結果となる。
雪の風景を眺める。自然に顔がにやける。いつも電車に乗るとすぐ寝てしまうどじょうだが、今日だけは眠れない。
こんな気持ち、いつ以来だろう?

どのくらい走ったころだろうか、新幹線は徐々に速度を落としはじめ、そして、止まる。
トラブルが発生したらしい。
飛行機の時間は大丈夫だろうか?やはりどじょうは日本を出ることができない運命なのか?
車内のざわめきを余所に、どじょうは一人窓の外を眺め続ける。
もちろんその心中は穏やかではなかった。

しばしの停車の後、新幹線は再び走りだした。そして次の駅で我々は別の新幹線に乗り換えることとなる。さい先悪いと考えがちだが、旅のはじまりはドラマティックなほうがよい。入社時に教育されたことはほとんど忘れたが「プラス思考」という言葉だけは覚えている。

福岡空港に到着。搭乗手続き等をすませ空港内のカフェで気合いを入れることにした。
ビールで乾杯!!そういえば今日はまだ何も腹に入れていなかった。
苦手なビールだが、今日だけはなんとなく美味しく感じられる。
5人揃ってこの日を迎えることができた、それが心底うれしい。


K氏(男)は金属探知機でひっかかる。鳴らす男だとは聞いていたが本当に100%鳴らす。
飛行機内では会話もほとんどせず、各々シンガポールの本を読んだり、睡眠をとり前日までの残業の疲れを癒したり。そういえば飛行機と宿の手配以外何も準備をしていない我々だった。

チャンギ国際空港に到着。広い空港である。荷物を受け取り入国手続きをすませる。
南星ツアーセンターのガイド・サンディーさんと合流。
バンに乗り込みホテルへと向かう。
車窓から見える風景は、どじょうが今まで見たことのないもので、心拍数は今までに経験したことのないほどあがっていた。まさに「南国」だった。
はやく外に出たかった。いつの間にか笑顔になっていた。
サンディーさんの説明も終わったころ、ホテルに到着。
ホテルの名前は「PAN PACIFIC HOTEL」。37階建てで、形は三角柱。
ロビーは最上階までの吹き抜けで、カプセル型のシースルー・エレベーターがある。
もちろんプールもある。

ルームナンバーは907。37階でディナーをすませ、腹ごなしに2階でショッピング。
しつこいセールスレディの登場によりコップ購入。いきなり荷物を増やしてしまう。
その後、女性陣の部屋(912)で明日の打ち合わせ。
打ち合わせ後、一人で売店へ行き、シンガポール航空スチュワーデスセットを10050円にまけてもらうが結局買わず。冷やかすつもりではなかった。勇気がなかったのだ。


1995/12/27(Wed)
朝、ホテルで朝食。バイキング形式。
11:00にロビーで待ち合わせるも、Y氏寝坊により10分遅れ。
ラッフルズホテルに行く。
食事をしようとレストランへ入ろうとするが、どうやら僕ら(特にサンダル履きのY氏)のラフな格好ではダメらしい。
デストラーデ似のボーイ?が首を横に振る。
しかし熱意が通じたのだろうか、いつのまにか彼はOKサインを出してくれる。
ただし昼食の時間にはまだ早いので、もう少したってから来て欲しいとのこと。
待ち時間を利用してホテルへ戻り、ちょっとだけ正装。再びラッフルズホテルへ行きで昼食。カレーバイキングであった。

その後、アラブストリートを5人で闊歩。どじょうはメキシコ風マントを購入。さっそく羽織って歩きだす。
インド人街およびマーケットではスナフキンよろしくクールに決める。
マーケットの服屋さんは、どこもダイアナ妃の切り抜きに服を着せている。
理由がわからない。

その後タクシーでホテルへ戻る。I氏(男)衰弱(原因:暴飲暴食)。
19:00に集合し、タクシーでナイトサファリパークへ。
「路面電車をオープンカーにしたようなバス」でパーク内を一周。
気持ちいい夜風の中、動物たちを見てまわる。
降車後、ご飯食べ土産買う。


1995/12/28(Thu)
==ここからはインドネシア(ビンタン島)のクチコミへ==


1995/12/31(Sun)
==インドネシア(ビンタン島)からバック!==
シンガポールへ戻ってくる。
で、パンパシフィックホテルへ。今回は男903、女1014。
小休憩後、MRT(地下鉄)でオーチャードへ。イセタンで昼食。プリンとコーヒー。
その後免税ショップで買い物。紅茶等を購入。

鞄屋でI氏スーツケース買う。その後梅園とかいう四川のお店で中華のコース食べる。
青臭い野菜とまずいプラムジュース。

あやしい出店で買い物。カバンやネクタイをディスカウントしながらいくつか購入する。
その後は高島屋へ向かう。ここでカウントダウンがおこなわれるからだ。
K氏、A氏は買いだしに出かけ、カウントダウン時に合流できず。

ものすごい人、人、人。パワー。
で、カウントダウン!!「Happy New Year!」という言葉が自然に出る。
日本で言う「あけましておめでとう」がものすごくつまらないものに思えた。
おそらくこの考えは一生かわらない。
カウントダウン後、ようやく二人と合流。
ホテルへ向かって歩き出す。今ごろ日本では「ゆく年くる年」か。
シンガポールは「くる年」New Yearを全力で祝っている。街中が光輝いている。
アラブ人っぽい男達に抱きつかれる。
いろんな人種が新しい年の到来を喜んでいる。
「シンガポールNo1!」と叫んでいる人たちがいた。涙が出そうだった。
僕もそう思った。この瞬間SGPにいた人は、みなそう思っただろう。

ホテルが近づいてきた。I氏以外はセブンイレブンへ。ピザ、サンドウィッチを買う。
ホテルに着いたら2:30。明日(今日か?)のSGPはどうなっているのだろう。
疲れているけど早起きしたい。


1996/1/1(Mon)
朝、Y氏以外は朝食。その後、男3人でゲーセンへ。ジャパニーズマネー爆発!
メダルゲームで注目を浴びる。
13:00に男部屋へ集合。計画を立てる。
結果、セントーサ島へ行くことに。まずマーライオンを見に行き、そこからバスで6セント。

国際貿易センターで下車。ここがセントーサ島への入り口。
ケーブルカーで入島。 無茶こわい!高いもん、すごく。精神的スタミナを大きく消費。
さて、まずはバタフライパークへ。蝶がいっぱい。なぜかサソリもいる。要するに虫の博物館。
島を一周するモノレールがあるので、次はアンダーウォーターワールドへ。
結構狭いが動く歩道に乗っての海底散策は楽しい。

「ゴルフをしよう!」ということでコースを探す。
途中ミュージアムファウンテン等を見、ようやく発見。
このパターゴルフはコースに岩やら城やらある。かなりの難コースだった。
その後ケーブルカーで本土へ戻る。何故か無料で乗れた。
次はニュートンサーカスの屋台で夕食だ!しかしどのバスに乗ればいいかわからない。仕方無くタクシーでMRTのニュートン駅まで。6.2$。
屋台には多数の人が。ただし店のメニューはそれほど多くなく、値段も高い。
マンゴー、モンキーバナナは美味しかった。しかし「ドリアン」。
これはやばい。臭すぎます。おかげで悪酔い。
タクシーでホテルへ。頭がガンガンするのでそのまま寝る。
舌がまわらず「ベッドにあがれんのし」(あがれないし、の意)とかわけの
わからないことを。


1996/1/2(火)
朝シャワーを浴びる。腹からの出血(ボディボードのせい)でシーツに血痕が。
話によると、どじょうは昨晩夢の中で出社していたらしい。寝言で「はい!はい!」と言ってたそうだ。どじょうが見る夢の8割は会社の夢だ。寝ている場所は関係ない。

で、朝食。お土産が入りきらなくなったので10:00の開店を待ってカバンを買い、荷物を詰め込みチェックアウト。
本日は自由行動。まず男3人はバーチャルの館へ。卓球やテニスのバーチャルゲーム?にびっくり。
この館で3人は別れる。

どじょうはタクシーでオーチャードへ。変なカレー食べたり、腹壊したり、CD買ったりしてMRTでホテルへ帰る。ショッピングモールで買い物。マーライオンチョコ等。
18:00にロビーで集合。男は夕飯(インドネシア料理)を食べに行く。
その後ゲーセンでデイトナフィーバー。

21:00に集まりチャンギ空港へ。出国手続き後、みな腰をおろして休憩する。
交代で荷物番をし、土産を見に行ったりする。
会話は少ない。帰国せねばならぬ淋しさのせいだろうか。
少なくともどじょうはそうである。

23:40の便で日本へ発つ。
さよならSGP。また来ます。


1996/1/3(Wed)
機内で日がかわる。追い風のため早く日本に到着する。関西国際空港はチャンギに比べると面白味がない。入国手続き等をおこない、9:00の出発まで休憩。
この間に31日〜3日までの精算をおこなう。
で、広島西空港へ向けて出発。21人乗りのプロペラ機。1時間程のフライトで広島へ。

K氏とタクシーで帰宅。広島の街は死んでいるように見えた。
SGPで得た元気をなくしてしまいそうだ。多少なりとも変えたい、日本を。
みんなが体の底からエネルギーを出せる国に。
そのために今回の旅行の記憶をなくさない。あのカウントダウンを日本でもおこないたい。とても大きな夢ができた。
今回の旅行、大正解だった。ありがとう。

家に帰ってからは年賀状の整理や洗濯。
SGPで着ていた服は夏まで使えない。日本は寒い。

マンゴティーを入れた。甘い香りがした。
優しい気持ちになれる。ニュートンサーカスで食べたマンゴーを想いだした。
僕らを席に案内してくれた青年は、今日も流暢な日本語でがんばっているのだろう。
夢のような8日間だった。写真のできあがりが楽しみだ。
これでこの旅日記も終了。何回か読み返すことがあるだろう。
その時僕が涙を流さなかったら、その僕はダメだな。
では終わります。

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