各展示ブースにある歴史背景のキャプションが優れていた
- 4.5
- 旅行時期:2025/03(約9ヶ月前)
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by ごーふぁーさん(非公開)
アムステルダム クチコミ:25件
アムステルダム市立美術館 Stedelijk Museum Amsterdam
中規模の近現代美術館で展示は充実、日本からはセゾン関連のデザインで有名な田中一光のポスター数点が目立っていた。
こちらは各展示ブースにある歴史背景のキャプションが優れていた。以下の説明が掲げられ作品の展示が続く仕掛け。
・ロシア革命時に前衛芸術家たちは革命に貢献するも、すぐに「形式主義」と拒絶され、社会主義リアリズム/共産党のプロパガンダ的描写を強要される。
・バウハウスについては賞賛する一方で、女子学生が少なく、その例外はテキスタイルで、それは「女性の領域」と見なされていたからと辛辣な解説も。
・20世紀前半の2つの世界大戦で移住の波が起こり、第1次大戦では中立国だったのでベルギー人アーティストが移住してきた。第2次大戦では当初オランダでは芸術家もユダヤ人も比較的安全だったが1940年に一変したので、多くの芸術家が国外に脱出した。
・ナチス支配下のオランダでもイデオロギー強化目的の芸術統制機関が造られ、芸術家はそこへの登録を迫られた。しかし多くのアーティストはこれを拒否、独自のネットワークで対抗して画材など入手し活動を続けた。更には持ち前のスキルを使って身分証明書を偽造する者もいた。
- 施設の満足度
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4.5
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- 観光の所要時間:
- 半日
- アクセス:
- 4.0
- コストパフォーマンス:
- 4.0
- 人混みの少なさ:
- 3.5
- 展示内容:
- 4.5
クチコミ投稿日:2025/03/28
いいね!:4票
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