ヴィリニュスのゲディミナス塔傍に最も特筆すべき標が有りました。 いわゆるバルト三国を繋いだ【人間の鎖】です。
- 5.0
- 旅行時期:2009/10(約16年前)
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by jijidarumaさん(男性)
ビリニュス クチコミ:8件
【バルト三国紀行:美しき中世の街並み】
2009年10月19日(月)~26日(月)
訪問地;
Lithuaniaリトアニア
・首都Vilniusヴィリニュス及び、かつての首都Kaunasカウナス
Latviaラトヴィア
・首都Rigaリガ
Estoniaエストニア
・大学都市Tartuタルトゥ及び、首都Tallinnタリン
<2009年10月20日(火)リトアニア・ヴィリニュスは快晴、マイナス0.3~10℃。>
「ヴィリニュス旧市街観光(旧市街は1994年に世界遺産に登録)」
(13:30~15:00)
深い緑に囲まれた、リトアニアの首都・世界遺産ヴィリニュス旧市街の面積は3.6平方キロメートルと、北欧最大の旧市街には歴史的・文化的事物が多い。
バルト二国の首都リガやタリンの旧市街と較べて、旧市街を囲む城壁がなく、更に旧市街には他で見られるドイツ騎士団・ハンザ同盟の影響もない。
旧市街の建築物は約1,500あり、バロック様式・ゴシックやルネッサンス様式と様々なスタイルのものが見られる。特筆すべきは28のカトリック教会(この国はカトリック国ですから、当然ですが・・)に加えて、8のロシア正教会,モスク、シナゴークという宗教施設が多い事であろう。
まず、丘の麓を通るアルセナーロ通り(Arsenalo gatvė)からゲディミナス城跡の丘にケーブルカーで登り、ゲディミナス塔より、ヴィリニュス旧市街の素晴らしいパノラマを楽
しむこととする。
≪ゲディミナス城跡の丘とゲティミナス塔(13世紀・内部は小さな歴史博物館)≫
この城には“ヴィリニュス創設の伝説”が残っている。
『ある日、トラカイ城から、狩に出かけたゲディミナス大公は二つの川に挟まれた丘の近くに野営を張りました。その夜、大公は不思議な夢を見た。
それは丘の上に立ち、大きく吠える鉄の鎧を着けた狼の夢でした。祭司のリジェイカがその夢を神の神託と判断しましたので、喜んだ大公はその丘に城を築くことにしたそうです。その丘がゲディミナス城跡の丘なのです。
その伝説の鉄の鎧を着けた狼を従え、剣を振りかぶったケディミナス大公像と乗馬像は、大聖堂の前のカテドゥロス広場に見る事が出来る。
ゲディミナス城跡の丘から、そして75段の階段を上がり、ゲディミナス塔より眺めた旧市街や3つの十字架の丘のパノラマは美しいものでした。
やや陰ってきた秋の空でしたが、黄葉に染まった町の眺めや、ネリス川の先に見える近代建築の高層群は見厭きないものです。
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そしてここには最も特筆すべき標【人間の鎖】が有りました。
いわゆるバルト三国を繋いだ【人間の鎖】です。他の口コミにはザックリ見た限り、書かれていないので、此処で書き残しておこうと思います。
そのスタート時点はこの塔の下から始まったのです。別名【バルトの道】と称し、1989年8月23日、当時ソビエト連邦支配下にあったバルト三国(エストニア、ラトヴィア、リトアニア)の独立運動の一環として行われたデモンストレーションを指します。
およそ200万人が参加して手をつなぎ、3カ国を結び、600キロ以上の人間の鎖を形成したそうです。人間の鎖にどれだけの人が参加したかは報道によって異なる。
翌日のロイター通信によれば、エストニア人70万人、ラトヴィア人50万人、リトアニア人100万人が参加したと報じている。(ソ連国家保安委員会KGBが人間の鎖を繋ぐ人々を詳細に撮影した為に、今その記録を見る事が出来るのだという)
このデモンストレーションは、バルト三国のソ連併合を認めた独ソ不可侵条約秘密議定書締結50周年を期して行われ、三国が共通の歴史的運命を共有していることを、国際社会に訴えるために行われた。
1990年8月20日、三国はそろって再独立を果たした。
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- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦(シニア)
- 観光の所要時間:
- 1-2時間
- アクセス:
- 5.0
- 景観:
- 5.0
- 人混みの少なさ:
- 4.0
クチコミ投稿日:2024/10/25
いいね!:8票
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