パンテオン Pantheon (Chiesa di S. M. ad Martyres)

建造物

世界最大石造りの円蓋天井は見ごたえあり

5.0
旅行時期：2024/03（約2年前）

by ニコニコさん（女性）

ローマクチコミ：37件

「パンテオン」の‘パン’は≪すべての≫‘テオン’は≪神々≫を意味するので≪すべての神々を祀る神殿≫という意味になります。
もともと紀元前1世紀に建設された神殿で、現在の姿は2世紀にハドリアヌス帝によって再建されたもの。

正面の基盤と柱頭はギリシア産の大理石、柱身はエジプト産の御影石の一本作り。
それらからなる８本の円柱が三角破風を支えています。
入り口前にはギリシア風の花崗岩の列柱がいくつか並び
その奧には巨大な青銅の両開きの扉（高さ約12.5m、重さ60t）があります。
この三角屋根で覆われた部分は壁で覆われていないので開放感があり、
ギリシャ的な部分といわれます。

内部はローマ的といわれ、直径・高さ共に43.3ｍあり
サンピエトロ大聖堂内部直径42.56mを超えます。
かつて建造された石造りのクーポラとしては世界最大のものです。

その巨大なクーポラの頂上には
直径９ｍの天窓があり、そこからは光が降り注ぎます。
そこは覆われていないので雨が降ると雨粒が内部にぽつぽつ落ちてきます。

パンテオンは外観からは教会らしさを感じないのですが、
内部に入ると十字架や聖母子像が設置されているのでキリスト教要素を感じられ
大理石の華やかな色使いで装飾もされているので違った雰囲気を感じます。

ラファエロのお墓は入り口から向かって左奥に設置された聖母子像の下部にあります。