サイの保護エリヤがありました。
- 4.0
- 旅行時期:2006/05(約20年前)
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by 旅好者さん(男性)
その他の観光地 クチコミ:2件
メルー国立公園は、ケニア山の東方100kmくらいのエリヤにありました。メルーといえば、映画にもなったジョイ・アダムソン(Joy Adamson)の「野生のエルザ(Born Free)」の舞台になったところです。当然、ここは野生の王国なのだと思いますよね。公園に到着して、メインとなる最北部のムレナ・ゲート(Murera Gate)を入ると、すぐに広~い柵に囲まれた「サイの保護エリヤ(Rhino Sanctuary)」があり、自然の公園なのにこれはなんだ???と思いました。
メルー国立公園はケニア山の東側なので雨量が多く、「野生のエルザ」が出版された頃は、ビッグ5はもちろんのこと、この公園は正に野生動物の王国で、本や映画の効果もあって人気も爆上がりして、来園者も相当増えたとのことです。当時の無秩序なサファリブームは、一方で密猟の無法地帯を生み出し、動物は激減、あるいは絶滅してしまったとのことです。(例えば、3、000頭は居たというゾウは1/10に、サイ(クロサイ、シロサイとも)は絶滅)近年になって、ケニア野生生物保護局(KWS)が中心となり、他の場所からゾウ125頭、シロサイ40頭などを移住させる事業が行なわれたとのことです。「サイの保護エリヤ」は移住されたサイの定着化、増殖化を図るための公園内保護施設ということでした。もちろん、そこでは何頭ものシロサイに出会いました。(注:直近状況ではありませんが、2017年時点では61頭のシロサイ、28頭のクロサイがいるとのことです)
公園全体が野生再生中という状況に加え、何がなんでもヒョウを探して!とリクエストしたことあってか、ゲームドライブではヒョウはもちろん、ライオンやチーターにも出会うことはありませんでした。代わりという訳でありませんが、100頭くらいのバッファローの大きな群れは印象に残りました。(もちろん、ゾウやキリンなどはたくさん見られました。)
宿泊は高台にあって見晴らしの良いエルザ・コッジェ(Elsa's Kopje)を利用しました。ここにはイワ・ハイラックス、種類でいうとジョンストン・ハイラックス(Johnston Hyrax)だと思いますが、何匹も棲みついていて、可愛い姿を見せてくれました。
余談ですが、アダムソン夫妻は後にナイバシャ湖畔に移り住み、保護活動を続けましたが、ご夫妻とも不幸な結末を迎えてしまいます。現在、その家が小さな博物館として残っています。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- 友人
- 観光の所要時間:
- 2日以上
- アクセス:
- 3.0
- コストパフォーマンス:
- 3.0
- 景観:
- 4.0
- 人混みの少なさ:
- 3.0
クチコミ投稿日:2023/06/29
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