『アルハンブラ物語』で有名になった王女たちの塔
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- 旅行時期:2019/09(約6年前)
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by piglet2017さん(非公開)
グラナダ クチコミ:43件
パルタル庭園から城壁沿いに並ぶ花壇を眺めながら、ヘネラリーフェ庭園を目指して歩いていく途中にある家を兼ねた塔です。アルハンブラ宮殿に滞在した作家アーヴィングは、「塔の内部の華麗さと装飾の精細さにかけては、宮殿に匹敵するほどのもので、この塔の美しさがあまり外部に知られていないのも不思議なことだと思った。大理石の噴水、高くそびえるアーチの入口、美しい雷文模様細工の丸天井の中央広間の優雅さ、寝室の唐草模様と化粧漆喰細工等、全てが美しい王女たちの住居だったというのにふさわしい面影をとどめていた」と、描写していました。しかし残念なことに扉は閉ざされていて、美しい部屋は見学できませんでした。唯一の開口部の二連アーチ窓をズーム撮影し、拡大してみると、壁に刻まれた唐草模様らしきものが見えました。この装飾は14世紀後半から15世紀初頭のもので、王女たちを隔離した父親のスルタンは、ムハンマド7世だったのかもしれません。
旅行前の予習として読んだ『アルハンブラ物語』ですが、古典なのにユーモアたっぷりで、まるで童話のような伝説集でした。アルハンブラ宮殿の旅行の前後に、ぜひ読まれることをおすすめします。
- 施設の満足度
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3.5
クチコミ投稿日:2021/05/11
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