アリウス派の洗礼堂
- 4.5
- 旅行時期:2019/10(約5年前)
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by sanaboさん(女性)
ラベンナ クチコミ:18件
5世紀末から6世紀初頭にかけて東ゴート王国のテオドリック王により建設された”アリウス派”の洗礼堂で、現存する数少ないアリウス派の遺構です。
(ゴート族が信奉していたアリウス派はキリストの神聖つまり三位一体説を否定するもので、正統派カトリックからは異端とされていました)
1996年に登録された世界遺産「ラヴェンナの初期キリスト教建築物群」の構成資産の一つですが、5ヶ所共通券には含まれておらず別途で入場料2ユーロが必要です。
床面にはかつて置かれていた洗礼盤の跡だけが残り、壁面がシンプルなだけに天井のモザイク画が大変印象的です。
中心部には「ヨルダン川で浸礼を受けるイエス」の図、その周囲には12使徒が「玉座」に向かって行進する姿が描かれています。
ラヴェンナ市内には正統派カトリックの「ネオニアーノ洗礼堂」もあり、同様に天井には「ヨルダン川で浸礼を受けるイエス」の図が描かれています。非常に似ている構図なのですが、三位一体説を否定しキリストをより人間に近い存在として捉えていたアリウス派の(アリアーニ)洗礼堂のほうが、イエスがより人間らしく描かれているとされています。見比べてみるのも面白いと思いますので、是非足を運ばれてみて下さい。
ちょっと場所がわかりづらいかもしれませんが、ラヴェンナ駅とポポロ広場を結ぶアルマンド・ディアス通り(Via Armando Diaz)からアリアーニ通り(Via degli Ariani)に入った先にあります。
- 施設の満足度
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4.5
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- 観光の所要時間:
- 1-2時間
- アクセス:
- 4.0
- ポポロ広場から徒歩3分ほど
- コストパフォーマンス:
- 3.5
- 入場料は2ユーロ
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- あまり混んでいませんでした。
- 展示内容:
- 4.5
- 天井のモザイク画が印象的です。
クチコミ投稿日:2021/01/31
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