ファテープル・シークリー Fatehpur Sikri

史跡・遺跡

ムガル帝国3代皇帝アクバル大帝が一から建設し14年だけ首都にした旧都

4.5
旅行時期：2020/02（約4年前）

アグラクチコミ：10件

跡取りができなくて悩んでいたムガル帝国３代皇帝アクバル大帝がこの場所に住む聖者サリーム・チシュティーの予言通りに４代皇帝シャージャハンを授かりました。
それを記念してアグラから遷都したのがここファテープル・シークリーです。
都がここに置かれていたのは1574年～1588年。水不足と猛暑が原因で14年間しか使用されませんでした。さらにこの地はムガル帝国の首都だった街で唯一戦争被害にあっていないため、保存状態もよく見応えのある遺跡となっています。

ファテープル・シークリーはモスクエリア、旧市街地エリア、王宮エリアの３つに分かれていて王宮エリアだけ入場料が必要です。

ファテープル・シークリーの集落から坂を上がると到着する大きな門がモスクエリアのブランド門。靴を脱いで入る必要がありますので靴袋があった方がいいです。
さらにそれを手にぶら下げているとサリーム・チシュティー廟に入る時に止められますのでその靴袋をバックパックなどにしまえた方が更に良いです。

モスクエリアの参観を終えたら東門から出て北向かう細い道を通って北側の旧市街跡に行くのがお勧め。ここはツアー客も来ないようでいつ行っても空いています。
ここにはムガル帝国が水を確保するのに苦労した階段井戸の跡やキャラバン隊用の宿舎跡キャラバンサライ。そのキャラバン隊用の灯台跡と言われるヒラン・ミナールがあります。

その後で王宮跡をゆっくり見るのがおすすめ。
王宮跡は状態がよく残っています。パンチマハル、ディワンカーアナ・イ・カース、ターキッシュスルタンハウス、ディーワーネ・カース、ディーワーネ・アームなど見応え十分です。