1986年 ロバートデニーロ主演の映画:「ミッション」の現場となった元・村の遺跡(グァラニー族の村/パラグアイ)
- 4.0
- 旅行時期:2013/05(約11年前)
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by コタ(Kota)1号さん(非公開)
シウダー・デル・エステ クチコミ:1件
パラグアイの首都:アスンシオンから観光バスで約5時間掛けて、「エンカナルシオン」まで向かいます。
そのバス停から30分ほど国道のような道を走ると、漸くパラグアイのある世界遺産のひとつである「トリニダー・デル・パラナ」という場所に到着します。
この「トリニダー・デル・パラナ」は1706年に建設され、アスンシオンから402km、エンカナルシオンから31kmの国道6号線沿いにあります。
このイエズス会・グアラニー族の伝道村は、93年にコロンビアで行われた第16回世界遺産評議会にて、ユネスコより世界遺産として認定されました。
私が大学時代86年以降に日本で公開された「ミッション」という映画は、当時まだ新気鋭俳優として売り出し中のロバートデニーロが出演していた事と、滝から十字架に磔にされて突き落とされる映像があまりにもショッキングであった事も相まって、かなりな話題作になったと記憶しています(不覚ながら私はその滝がイグアスだとは..知りませんでした...)
。
その「ミッション」が、私が今たつこの地の物語を描いたものだという事を、更に不覚にも、旅行直前にガイドブックで知りました。
なので是非ここを訪れる前に、映画「ミッション」を必ず鑑賞してから参りましょう!
さて、パラグアイ旧都市に存在するイエズス会・グアラニー族の伝道村(ミッション)は、最も伝道に成功した内のひとつといわれています。
以下、wiki….
まず伝道師達は、通じない言葉ではなく、音楽等を通じて原住民(グアラニー族)との関係を築き始めました..次に信頼関係を築いた後、教会を建設、教会を中心に統治者の住居、学校、議会場、アトリエ、倉庫、搾乳舎などを確保…グアラニー族たちの住まいも同時に建設され、田畑を与え、作を割り当て、栽培方法や家畜の飼育を教えました…
グアラニー族は、好戦的とは程遠く、平和的で新たな文化や生活様式を受け容れる事ができる種族であったという下地があった事も、この地でイエズス会が長年栄えた一つの理由なのでしょう…
そして何十年にも渡り独自の文化を作り、自治権に近いものも確立し、独立できる程の力を持つ様になりました…そしてこれらの村は、徐々に本国スペインにの命令に背き、服従する事を拒み始めるようになったのです…
その為、幾度となくスペインからの攻撃を受け、最終的には1767年にイエズス会は南米大陸から追い出されてしまった…
その後、残されたグアラニー族とスペイン/ポルトガルとの戦争が始まり、グアラニー族は南米各地に分散して行ったという歴史…
だそうです。
なおパラグアイに存在するイエズス会の村は以下の通り。
ミシオネス・イタプア県(1609-1768)に作られたようです。
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1.サン・イグナシオン・グアス(建設1609年)...アスンシオンから226km
2.サン・コスメ・イ・サン・ダミアン(1632年)...
アスンシオンから342km
3.サンタ・マリア・デ・フェ(1647年)...アスンシオンから240km
4.サンテアゴ(1651年)...アスンシオンから275km
5.サンタ・ロサ・デ・リマ(1698年)...アスンシオンから248km
6.トリニダー・デル・パラナ(1706年)...アスンシオンから402km
7.ヘスス・デ・タバラングエ(1685年)...アスンシオンから413km
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このうち2つが世界遺産に指定されているようです。
まあ、交通の便が良くない場所ですが、興味のある人には、素晴らしい遺跡群だと思います。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- 友人
- 観光の所要時間:
- 半日
- アクセス:
- 2.0
- コストパフォーマンス:
- 4.0
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- 展示内容:
- 3.0
クチコミ投稿日:2020/09/14
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