ポーランド最長河川ヴィスワ川のデルタ地帯に位置する港町グダニスクならではの大規模海事博物館
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- 旅行時期:2019/11(約6年前)
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by ごーふぁーさん(非公開)
グダンスク クチコミ:15件
グダニスクが港町として栄えるにはうってつけの条件があった。それはヴィスワ川のデルタ地帯に位置していること。このヴィスワ川はクラクフ、ワルシャワと内陸の大都市をつなぎ1000キロにも及ぶポーランド最長河川である。その為、 ハンザ同盟や海事関係の博物館がとても充実している。
ポーランド海洋博物館の分館 クレーン博物館(Żuraw. Oddział Narodowego Muzeum Morskiego)では、中世の港湾都市の様子や大小様々の当時のクレーンがジオラマで堪能できる。また、港町であり造船でも栄えた都市なので。ポーランド海洋博物館- 海洋文化センター(Ośrodek Kultury Morskiej)には、各国の船に加えて造船技術のブースがあり、 ポーランド海洋博物館の本館である穀物倉庫(Headquarters Narodowe Muzeum Morskie w Gdańsku. Siedziba główna)には船の断面モデルなども多く、またハンザの立役者であるコグ船から現代の軍艦まで幅広く展示されている。
● ポーランド海洋博物館- 海洋文化センター(Ośrodek Kultury Morskiej / Oddział Narodowego Muzeum Morskiego)
現代の船舶関係とカヌーなど木製の船のフロアと主に2種類の展示フロアで構成されている。現代の造船所の動画など興味深いものはいくつかあったが、建物が近代的で大きそうに見える割には展示品はさほど多くない。近辺に海洋博物館の分館があるので、かなりテーマを細分化して分散展示しているようだ。
● ポーランド海洋博物館- クレーン博物館(Żuraw. Oddział Narodowego Muzeum Morskiego)
グダニスクのシンボルとなっているクレーン(Żuraw) 内の博物館、ここも海事博物館の分館のひとつ。こちらは大昔のクレーンの重機の模型がたくさんあり、興味深い。展示されている他の重機模型を見るとグダニスクのクレーンは最大規模だったことがわかる。1442年から1444年に造られたこのクレーンはジュラフ(鶴)の愛称をもち、高さは27メートル、人力ながら実に4トンもの荷物を持ち上げることができたと言う。
● ポーランド海洋博物館- 本館 穀物倉庫(National Maritime Museum in Gdansk. Headquarters Narodowe Muzeum Morskie
穀物倉庫も海事博物館の一角を構成しているが、実はこちらが本館。運河対岸のレンガ倉庫を博物館としている為、中心地からのアプローチでは運河を渡らなくてはならない。シーズン中は渡し船があるようだが、オフシーズンの際は大回りをして運河を渡る橋まで行く必要がある。博物館の目の前にはSołdekと言う全長87メートルのポーランドで最初に造られた蒸気船の博物館船がある。
本館だけあって規模はこの対岸の館が1番大きく、展示品はやや古いながら膨大な量である。海事博物館に興味がある方は必見で、見応えも十分。他国の海事博物館に比べても存在感があり、船の輪切りのカットモデルが多いことも興味深い。このカットモデルによって船底の板のつなぎ合わせ方や側板の仕組みなどの構造がよくわかる。
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- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- 観光の所要時間:
- 1日
- アクセス:
- 4.5
- コストパフォーマンス:
- 4.5
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- 展示内容:
- 5.0
クチコミ投稿日:2020/08/03
いいね!:2票
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