宣戦布告もない艦砲射撃を含めた急襲にポーランドは7日間も耐えた開戦の地
- 4.0
- 旅行時期:2019/11(約5年前)
-
by ごーふぁーさん(非公開)
グダンスク クチコミ:15件
ヴェステルプラッテ(Westerplatte) へは市中の博物館が、ほぼ全館お休みの月曜日に車で向かった。野外史跡は休みや時間に左右されないのがよい。そこで、バルト海の見物も兼ねて早朝から訪れた。
ヴェステルプラッテはグダニスクの街を背後につきだした岬で、街中から10kmほどのところにある。戦前は一大リゾート地だったようだ。
この岬は、第二次大戦の火ぶたがきられた所として有名である。この岬を守るポーランド軍は少人数でありながら、ナチスの宣戦布告もない艦砲射撃を含めた急襲に7日間も耐えた。その際の廃墟となったトーチカなどが史跡として保存されている。この廃墟は元は1935年に建設された兵舎(Ruiny Nowych Koszar)らしいが、二度の爆撃にも耐えたらしく、現在の無残な形は戦後のソ連によるものとあった。
実際の開戦の状況は、圧倒的にポーランド軍が不利であった。親善訪問の名目の巡洋艦シュレスヴィヒ・ホルシュタインから突如の砲撃があり、兵力差も倍以上異なる。この圧倒的な軍事力で1939年9月1日に突如ナチスドイツ軍に攻め込まれ、9月3日には英仏両国がドイツに宣戦布告となる。しかし、援軍を送られた訳でなく、ポーランド軍は孤立無援で10月5日の降伏時まで奮闘する、ドイツ軍も数日でケリがつくと思いきや大きな誤算だったらしい。
そして、初期の激戦のあったヴェステルプラッテには海岸防衛の記念碑(Pomnik Obrońców Wybrzeża)がある。高さは25メートルもある巨石であり、この碑のある高台からグダニスク造船所など工業地帯が臨むことができる。
詳細はコチラから↓
https://jtaniguchi.com/%e3%82%b0%e3%83%80%e3%83%8b%e3%82%b9%e3%82%af-gdansk/
- 施設の満足度
-
4.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- 観光の所要時間:
- 1-2時間
- アクセス:
- 3.0
- コストパフォーマンス:
- 4.5
- 景観:
- 4.5
- 人混みの少なさ:
- 4.0
クチコミ投稿日:2020/07/19
いいね!:1票