昔は、海外に行くとこういう日本料理屋、随分通ったよな~、という懐かしい匂いのするお店(旧 日本人街/リベルダージ/サンパウロ)
- 3.0
- 旅行時期:2020/05(約6年前)
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by コタ(Kota)1号さん(非公開)
サンパウロ クチコミ:348件
サンパウロの旧)日本人街としてここが発展したのは、ほぼ50年前の話。
だんだん裕福になって行った日本人移民は、治安が良いとは決して言えないこの地域から70年後半から離れ始め、もっと安心して住める場所へ移動して生きました(勿論、この地域に残っている日系人もまだたくさんいますが)。
その後、韓国人・中国人が多くなってしまい「東洋人街」という名前に変わってしまいました。今は近年再び、中国人の投資による土地の買い占めにより)中国人のお店が増えつつあります(ブラジル経済の不調やら、今回のコロナの問題でストップしていますが)。
その中でも「トマスゴンザガ通り」という道には、たくさんの日本料理屋が今だに新旧集中しており、旧)日本人街の香りがたっぷり残っています。
そんな日本料理屋の並びにこの「寿司安(やす)」が存在します。
実は、このお店、2012年ごろまで、日本人がたくさん住んでいるパライゾという地区にあるRua Manoel da Nobregaというブリガデイロ大通りの一本横の通りにもありました。
現在、「Natural da Terra」という小さなお洒落なスーパーのある場所です。
私は、この地に赴任してきたばかりの時、ブラジルの治安の悪さ(噂)に慄き、この家から近いレストランに結構通っておりました(怖くて遠くまで行けない)。
ここは結構大きなお店で、古いながらも、雰囲気も良く、結構流行っていたのですが、ある日、急に店を閉めてしまいました。
当時は、従業員に集団訴訟されたとか、土地が高く売れたとか、オーナーが夜逃げ未遂をしたとか色々と囁かれたものです。ブラジルは、労働者が労働法に過剰なまでに守られており、すぐに訴訟を起こされてしまうんです。
なので、このお店は、訴訟リスクのある従業員を最小限にして、寿司を「握る機械」を購入したり、色々チャレンジブルなお店だったとか。
この「パライゾ地区の安」は、お父さんがやっていたお店で、ここの「リベルダージにある安」は、(聞いたところによると)息子さんがやっていたと聞いています。
そんな謂れのある歴史を持つ日本料理店です。今の時代サンパウロには本格派でミシュラン星まで獲得する様なところも出てきているので、そんな場所と比較すると、だいぶん味は落ちますが、
ただ昔は海外に行くと、こういう店がたくさんあり、有り難く毎日通ったよなぁ~と思わせる、海外に長い方には懐かしい、哀愁の香るお店です。
- 施設の満足度
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3.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- 一人当たり予算:
- 3,000円未満
- 利用形態:
- ディナー
- アクセス:
- 4.0
- コストパフォーマンス:
- 3.0
- サービス:
- 3.0
- 雰囲気:
- 3.0
- 料理・味:
- 3.0
クチコミ投稿日:2020/05/05
いいね!:18票
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