プロイセン王室発祥の城
- 3.5
- 旅行時期:2018/09(約7年前)
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by beanbagさん(男性)
その他の都市 クチコミ:3件
南ドイツドライブの途中、立ち寄りました。ドイツ3大名城(美城)の一つとされていますが、やや不便な場所にあるので日本のツアーが訪れることの少ないお城です。しかし、年間10万人が訪れるドイツでは人気の観光地です(Wikipediaには年間30万人とありますが、お城のリーフレットでは10万人なのでこちらを採用)。
お城は現在ホーエンツォレルン家の末裔が所有し、民営です。そのため、様々なイベントが催され、集客に努めています。私たちが訪れたのはたまたま土曜日だったので、アドラー(鷲)門の入り口ではバグパイパーが歓迎してくれます。日本人と分かるとジブリ映画の曲を演奏してくれましたが、ジブリ映画は見ていないので知らない曲でした。城内の中庭では鷹匠の演技が行われていました。
ホーエンツォレルン家は当地に発祥した貴族・君主の家系でドイツ皇帝やルーマニア国王も出した一族です。歴史に登場するのは1061年です。
ホーエンツォレルン城の建設時期は不明ですが、1267年にはシュヴァーベンの空中楼閣として言及されています。1423年に完全に破壊されましたが、その後再建され、三十年戦争では要塞として使用されました。その後は城主が何度も交代し、現在見られるのは1867年に再建された3代目の城です。
海抜855メートルの山頂に建てられた城で「天空の城」とも言われています。中庭を取り囲むようにU字型に並んだ館にはいくつもの尖頭が聳え、どこから見ても美しく、まさに「美城」の名に恥じない佇まいです。高台にあるので稜堡を巡るとシュヴァルヴァルト(黒い森)やシュヴァーベンの平原が360度見渡せ、この城の魅力の一つとなっています。
その一方で、城内はノイシュヴァンシュタイン城やミュンヘン・レジデンツなどに比べると、いかにも地味で質実剛健、中世の城といった感じです(写真撮影禁止が残念)。ドイツ南部では伝統的に「シュヴァーベン人」といえば「田舎者」の代名詞とする一方で、分をわきまえた倹しい精神の象徴としても引き合いに出されるそうですが、まさにその通りです。プロイセン王の王冠やフリードリヒ大王がクーネルドルフの戦いで着用した軍服、ルイーゼ王妃のドレスなどが展示されていますが、レジデンツで味わったような興奮はありません。
駐車場はP1、P2の二つあり、料金は2ユーロ(260円)、そこからシャトルバス往復が@3.3ユーロ(430円)です。それとは別に入場料が@12ユーロ(1,600円)かかります。ガイドツアーとありますが、案内や説明は特にありませんでした。
外観と景観を楽しむ城だと思います。
- 施設の満足度
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3.5
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦(シニア)
- 観光の所要時間:
- 1-2時間
- アクセス:
- 3.0
- コストパフォーマンス:
- 3.0
- 人混みの少なさ:
- 3.5
- 展示内容:
- 3.5
クチコミ投稿日:2018/10/31
いいね!:29票
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