メムリンクの代表作と「17世紀の薬局」も是非!
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- 旅行時期:2017/10(約8年前)
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by sanaboさん(女性)
ブルージュ クチコミ:28件
12世紀に造られた聖ヨハネ施療院の建物の一部が美術館として使用されており、メムリンクの主要作品や当時の施療院の資料などが展示されています。
(※ハンス・メムリンクは15世紀にフランドルで活躍した画家)
入場料は8ユーロですが、すぐ向かい側にある「聖母教会」とのコンビチケットを購入したので10ユーロでした。(聖母教会の一部が修復中のため、特別割引になっていたようです)
必見は『聖ウルスラの聖遺物箱』と『聖ヨハネの祭壇画』で、ともにメムリンクの代表作です。
『聖ウルスラの聖遺物箱』(1489年制作)はベルギー7大秘宝の1つと言われ、教会の建物をかたどったような箱の周囲に聖女ウルスラの悲劇的な物語が描かれています。
『聖ヨハネの祭壇画』(1479年頃)は三連式の祭壇画で、油彩の板絵です。
・中央の絵には『聖カトリーヌの神秘の結婚』が描かれています。
・三連の左側の絵には『洗礼者ヨハネの斬首』の場面、
・三連の右側の絵には『福音書記者ヨハネの黙示録』に纏わる場面が描かれています。
美術館の展示作品の解説のリーフレットが置かれているので、それを見ながら鑑賞できます。 日本語はありませんでしたが、英語や仏語、独語、オランダ語がありました。
私自身、メムリンクという画家をよく知りませんでしたが、単なる美術館としてではなく当時の施療院の建物の様子も見られて興味深いですし、別棟の「17世紀の薬局」も古い薬瓶などが並んでいて面白かったです。 「17世紀の薬局」の入口は、メムリンク美術館を出て左に進むと通りに面したアーチがあるので、そこを進むと中庭に出られ、そのすぐ右手が薬局のある建物です。
施療院は12世紀半ばに、病気や老いで死を迎える人々や貧しい民衆を救済するために造られた施設でした。 当時のブルージュは貿易で繁栄し裕福な商人たちがいる一方、貧困問題も生じており、人々の寿命は50歳以下だったとか。 そのような背景を考慮し、施療院の様子を見ると興味深いです。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- 観光の所要時間:
- 1-2時間
- アクセス:
- 4.0
- マルクト広場から徒歩で10分弱
- コストパフォーマンス:
- 4.0
- 入場料は8ユーロですが、聖母教会とのコンビチケットがお得です。
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- それほど混んでいませんでした。
- 展示内容:
- 4.0
- メムリンク作品以外にも、かつての施療院や17世紀の薬局の様子などが興味深いです。
クチコミ投稿日:2018/06/06
いいね!:43票
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