かつての強盗バス、今は安全?/パレンケ-オアハカ夜行バス
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- 旅行時期:2015/12(約10年前)
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by ウェンディさん(女性)
パレンケ遺跡周辺 クチコミ:14件
ADOパレンケ・バスターミナルを発着するパレンケ-オアハカを結ぶ夜行バスについての口コミです。
メキシコは鉄道網がほとんど機能しておらず、その分バス網が発達している国で、国の東西南北の都市間をバスのみで移動することも出来る国です。
勿論、都市間を飛ぶ飛行機も有りますが、路線によっては飛行機を使うよりもバスの方が便利で更にお値段もお安い場合も多いです。
私もメキシコの旅ではバス網を駆使して、旅をしてきました。
メキシコはバス旅に関して旅ブログも多く、旅の前の情報収集には困らない筈だったのですが、私が利用したいパレンケとオアハカを結ぶバス-このバスの利用情報はネット上には多くはなく、パレンケのバスターミナルを出発してからの様子が想像しにくいバスラインでした。
そんな状況下で私が得た数少ない情報。
その中には新しくない情報も有りましたが一番気になったのが、このパレンケ―オアハカを結ぶバスラインが山賊(強盗)バス路線と呼ばれていることでした。
ここ数年は、パレンケ―オアハカ線のバス強盗の被害はめっきり減っているという話でしたが、クネクネと曲がる峠道を走るバスは、山に巣食う山賊にとっては宝箱の様なモノで、山賊に狙われたら最後、金目のものは奪われる・・・そんな風に云われているバス路線でした。
幾ら時間を節約したいからって、そんなバスに乗るのかどうか…。
旅の前は、乗るべきか乗らざるべきか、悩みました。
私の出した結論は・・・山賊バスに乗ってみる。
一応、旅の前にはメキシコ在住の知人に最近の状況を聞いたりと情報収集をしましたが、メキシコは州によってその治安が激しく異なり、遠くの州になればなるほど、正確な情報は分からないようです。
そして、実際に乗車した体験談としては…
運よく山道では強盗には会いませんでしたが、16時間のバス旅の途中には検問が何回も有り、2回は警察官が車の中に乗り込んできて寝ている乗客の顔をチェックしていました。
最後のオアハカに入る検問所では、身分証明書の確認も有り、まるで国境を超える時の様な警備の厳しさでした。
乗客はメキシコ人以外の旅行者は私だけで、その分、周囲に座っている人達には優しくしてもらえましたが、16時間のバス旅を快適に過ごせたかどうかは別問題でした。
メキシコ人は暑がりが多いので年末でもバスの中は冷房でガンガン冷やされていて寒く、更に前方のTVからは大音量でのコメディ番組の音声が一晩中流れていました。
そして3時間ごとにトイレ休憩があるのはありがたいのですが、その度に乗客の入れ替えがあるので車内はざわつき、夜行バスと言えども日本の高速バスの様に静かな環境とは言い難く、浅い睡眠を細切れにとれたくらいでした。
また、夜中に警官がわざわざ車に乗り込んで乗客の顔をチェックしなければならない状況・・・というのは、まだまだ山賊強盗の壊滅には至っていないということを意味しているのだと思います。
これから旅をする方にこのバス路線を勧めるのか…と聞かれたら多少躊躇はしますが、乗るのならば覚悟をもって・・・とは伝えると思います。
万が一、山賊に出会ってしまった時に備えてすぐに渡せるだけのお金はあらかじめ準備しておき、本当に貴重なものはバックパックの中に分散して収納し、外から触った位では分からない様にして置く方が良いよ。ともアドバイスするでしょう。
時間がある旅人ならば、素直にパレンケからビジャエルモサへと戻り、そこからメキシコシティまで飛行機で行き、メキシコシティからオアハカまでは飛行機またはバスで行く方法をとる方が安全性は確実に高いと思います。
(オアハカ-メキシコシティ間の夜行バスも別の日に利用しましたが、こちらは快適でした)
- 施設の満足度
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4.0
- 利用目的:
- 中・長遠距離
- コストパフォーマンス:
- 5.0
- オアハカなど各地への路線バスの発着地点
- 利便性:
- 4.0
- 待合室の入口には警備員が居るので安心
クチコミ投稿日:2017/10/27
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