城壁内の中心部にあります。
- 4.0
- 旅行時期:2016/08(約8年前)
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by noelさん(女性)
ローテンブルク クチコミ:6件
「マルクト広場」はこのローテンブルクだけではなく、他にもドイツやオランダやベルギーなどにはよくあります。
「マルクト」は「マーケット」つまり「市場」です。
そんなわけで他にも同名の広場は、あちこちにあります。
木骨組の建物がなんとも可愛らしく、特にこのローテンブルクでは市庁舎、市参事宴会場があって、この市参事宴会場には仕掛け時計があります。そして「マイスタートゥルンク」が見られます。
この物語は下記の通りです。
かつての三十年戦争の折、ローテンブルクは新教側につきました。
そのため、このティリー将軍が率いる旧教連盟軍に責められました。
そして必死に防戦したのですが、残念ながら開城する運びとなってしまいました。
このティリー将軍!市民軍の抵抗によって、自分の味方も損害を被っていました。
それに対して将軍は
「市参事は全て斬首し、全市については兵士たちが略奪をして、その後は焼き払う」という決定を申し渡しました。
全女子供は、マルクト広場に集まり将軍にひざまずいて嘆願したのですが、将軍は聞く耳を持ちませんでした。
そこで市参議たちは将軍の気持ちを和らげるために、「選帝候の大ジョッキ」に名物の白ワインを勧めました。
たて続けに飲んで、だいぶご機嫌になったところ、
ヌッシュの召使いの若い娘が「旦那様。あれをやってご覧なさいませ。」
と言うではありませんか。
そこで元市長ヌッシュは・・・・・。
3.25リットルの選帝候の大ジョッキにワインをなみなみと注ぎ、そして将軍に言いました。
「もし私がこれを一気に飲むことができたら、街を焼かずにお助け下さいますでしょうか?」
将軍はどうせ無理だと思ったのでしょう。快諾しました。
ヌッシュは町のために、かなり無理をして飲みました。
そして10分かけて飲んで、ばたりと倒れました。(この後3日間死んだかのように眠り続けましたが、命には別条なく、彼は80歳まで長生きしました。)
これは1631年10月30日のことでした。
- 施設の満足度
-
4.0
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦
- アクセス:
- 3.5
- 景観:
- 4.5
- 人混みの少なさ:
- 4.0
クチコミ投稿日:2017/05/20
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