その黄金は何処からやって来たのか
- 4.0
- 旅行時期:2015/07(約10年前)
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by ウェンディさん(女性)
グラナダ クチコミ:46件
グラナダの中心部にある大聖堂カテドラル。
グラナダのカテドラルの建造が始まったのはアルハンブラ宮殿が陥落し、カトリック両王によるレコンキスタが終了した後の1518年。
イスラム教のモスクであった場所を潰して、キリスト教の大聖堂と建てた。
大聖堂(カテドラル)の建築には約200年という長い年月が費やされ、塔の部分は現在でも未完の状態のままで残されている。
カテドラルの内部はその後も改装され続け、ゴシック様式、ルネッサンス様式と様々な建築様式でその姿を変えてきた。
カテドラルの主祭壇は内面全部が黄金で彩られ、そこに天井のステンドグラスから差し込む光が反射し、神々しいばかりの美しさで見る人々を魅了する。
見る者はあまりの光輝く様子に言葉を失い、その場所に立ちつくしてしまう程だ。
装飾には金がふんだんに用いられ、その金の量がどの位なのかは想像もつかない。
しかし、当時のレコンキスタを終了したばかりのスペイン王室の何処にそんなに沢山の資金、黄金があったのだろうか。
アルハンブラ宮殿の宝物庫に眠っていた金細工だけでは到底あれだけの金の祭壇は作れないだろう。
金銀の出どころ。
推測だが、それは征服し植民地化した中南米の国々から運んできたものではなかったのではなかろうか。
フランシスコ・ピサロ、エルナン・コルテスが征服した南北アメリカのインカ文明、アステカ文明の物であった黄金ではなかったのではなかろうか。
他国の文明を滅ぼし、横取りしてきた黄金で自らの神の為の神殿を作ったのだとしたら…。
もし、推測が正しいのならば、神とは何ぞや…と思えてくる。
【最期に見学の際の補足情報を】
カテドラルの内部はカメラ撮影禁止で、聖堂内にはアチコチに表示がしてあった。
にもかかわらずカメラを堂々と見せ、フラッシュ撮影する旅人の姿もあった。
その中には日本語を話される方の姿も…。
もし、聖堂内に何カ所も設置してあるカメラ禁止の標識に気付かずに撮影していたならば仕方のない気もするが、分かっていて撮影していたならばそれは恥ずべき行為だと思う。
今後、カテドラルを訪れる予定の方は聖堂内撮影禁止ということをしかと覚えていてほしい。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- 友人
- 観光の所要時間:
- 1-2時間
- アクセス:
- 4.0
- グラナダ中心部
- コストパフォーマンス:
- 4.0
- 大人4ユーロ
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- そんなに混んではいない
- 展示内容:
- 4.0
- 黄金の装飾を感動的と見るか、成金的と見るか…
クチコミ投稿日:2015/10/25
いいね!:3票
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