アウシュビッツ
- 4.0
- 旅行時期:2012/01(約14年前)
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by ka23さん(男性)
アウシュビッツ クチコミ:4件
アウシュビッツに行って感じたこと。
私は現在ポーランドのクラクフにいます。(ちなみにクラクフはワルシャワにつぐ、第二の都市です。)
そして私が何故クラクフに来たのかと言えば、まさにアウシュビッツ収容所(以下アウシュビッツと表記)に行こうと思ったからです。
第二次世界大戦中、ナチスドイツが主にユダヤ人を大量虐殺するために作った収容所。
様々な説があるようだが、有力な説としては150万人の方がここで亡くなった。
そこに昨日行ってきた。
アウシュビッツは、クラクフから車で90分程度行ったところにある。
実際到着してみると、街のようなところであったがここで150万人も、、、と思う心が痛む思いであった。
アウシュビッツには大きく分けて3つあります。
一つ目は基幹収容所、そしてビルケナウ、三つ目はもう無くなったが、モノビッツというものである。
今回は、2つの収容所を回るツアーに英語のガイド付きで申し込んだ。
行ってみた感想としては、本当に来て良かった。と思った。
たった60年前に、これだけの人が殺された。60年前といえば、自らの祖父母は生きていたし、ついこの前である。
とても劣悪な環境で、トイレ(以下の写真です。)など全くプライバシーが存在せず、食事もほとんど与えられなかった。(夕飯ですら、黒パン一つとマーガリン3g)
最も印象的だったのは、以下のシーン。選別といって、アウシュビッツに連れてこられた人の中で生かすか否かを手の向きで決めている。。
左向きは労働者になり、右向きは、、
たった数十年前にこのような悲劇が起ったと考えると、ツアー中に何度も寒気がしました。
この記事を書こうと思ったのは、まさに自分が感じたことがあったからです。
それは「命ある大切さ」。
なんか自分が書くと軽い言い方になってしまうのが、悔しいけど本当に思いました。
ここで亡くなった人々は、生きたくても出来なかった。自分より年が若い人も大量に運ばれた。
そう考えると、命があって当然なんで思ってはいけないなと。
自分はすごく恵まれてると思う。海外に来れてるし、学校も行けてるし、iphoneもあるし、何より健康で、命がある。そして家族も友人もいる。
旅行してるとそういったことは忘れてしまうし、社会人になったら忙しさで考える余裕がなくなってしまうかもしれない。
「でも生きれてることは当たり前じゃなくて、だからこそきちんと生きていく必要がある。』
こんな道徳の教科書に書いてあるようなことを本気で考えてしまいました。
最後に一つだけ。
今日本人が訪れているのは年間約5000人。ということはほとんどの人が、一度もこの地に来ることがないと考えると、少し寂しいなと。
日本から直行便はないけれど、そこまで遠い距離ではないので、お勧めさせて頂きます。
- 施設の満足度
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4.0
クチコミ投稿日:2015/08/28
いいね!:2票
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