個人で訪れるには不便なところです。
- 3.5
- 旅行時期:2015/05(約11年前)
-
-
by miharashiさん(非公開)
ルーマニア クチコミ:1件
ビエルタンはシギショアラから南西に約30キロのところにあるので、レンタカーで北から13号線をシギショアラ目指して下る途中、立ち寄ることにした。シギショアラの手前で右折して14号線をシビウ方面に走り、シャロス・デ・トゥルナベで標識に従って左折して一本道をしばらく走ったら、ビエルタンの町の広場に着くことができた。ビエルタンは12~13世紀ハンガリー王に招かれて移住してきたドイツ系住民(ザクセン人)によって開かれた町で、15世紀には商業の中心地として栄えたそうだ。広場からは目の前の小高い丘の上に要塞教会が見えた。オスマントルコの侵攻から守るために3重の防壁で囲まれているという。駐車場が見当たらず、広場横の路上に駐車し、先を行く人について行ったら、間違って裏門から入ってしまった。全景を見渡せないほど大きな教会に入ると、立派な祭壇がまず目に入った。28枚の絵画のパネルからなる立派な祭壇だった。祭壇横の聖具室の鍵の前にツアー客が集まり、しきりに写真を撮っているので、わからないままに写真を撮っておいた。後で調べたら、その高い技術ゆえに1900年の万博で金賞を受賞したということを知った。教会の外に出ると、監視塔越しにビエルタンの町並を望むことができ、赤い屋根が青空に映えて素晴らしかった。この中世の面影を残す村落を含めて要塞教会が「トランシルヴァニア地方の要塞聖堂のある村落群」として世界遺産に登録されたのもうなずける。昔の暮らしぶりが再現されている監視塔も見学した後、帰りは木の屋根のある階段を下りて正門を通って町へ下った。入場料を払うつもりでいたが、それらしいところはなかった。広場の近くにはミニマーケットしか見当たらず、トイレらしきものもなかったので、早々に町を離れざるを得なかった。観光客には不便な町だが、牧草を積んだ荷馬車が通りを走り、時が中世で止まっているかのような趣がある町なので、歴史に興味があり、中世の雰囲気にゆっくり浸りたい人にはいいところかもしれない。
- 施設の満足度
-
3.5
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦(シニア)
- 観光の所要時間:
- 半日
- アクセス:
- 3.5
- シギショアラからバスで30分
- コストパフォーマンス:
- 3.0
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- 展示内容:
- 4.0
クチコミ投稿日:2015/08/26
いいね!:0票
利用規約に違反している投稿は、報告することができます。 問題のある投稿を連絡する