チャプスキ宮殿 (美術アカデミー) Czapski Palace (Art Academy)

城・宮殿

『宮殿』とは、どこからどこまでであろうか？

1.0
旅行時期：2015/07（約10年前）

ワルシャワクチコミ：2件

『宮殿』の中心部は、『宮殿』の所有者である王様や貴族、あるいは、その家族などが住む建物であろう。ここを『宮殿』と呼ぶのが普通だと思う。
一方、ヨーロッパでは、このような『宮殿』を取り巻くように、建物（群）が建てられていることがある。この建物（群）を『宮殿』と呼ぶべきであろうか？
『ワルシャワ大学の正面、聖十字架教会の隣に、「チャプスキ宮殿（旧：クラシンスキ宮殿）」がある。ここに、1827年から1830年までショパン一家が住んだ』といった記述が多い。しかし、ショパン一家が住んだのは、宮殿の所有者がもつ『宮殿』そのものではなく、『宮殿』をとりまく建物である。
また『今は、ワルシャワ大学の中にある「カジミエシュ宮殿」にショパンが住んだ』という記述が『地球の歩き方A26 2015～2016年版』にある。ショパンは、「カジミエシュ宮殿」にある学校には通ったが、住んではいない。ショパンが住んでいたのは、「カジミエシュ宮殿」の隣にある建物である。この建物が「カジミエシュ宮殿」の一部であったかどうかは調べてもわからなかったが、『宮殿に住んでいた』というのは誤解をい受けやすいと考える。
誤解は避けたいと思う。