サンパウロに来た全ての日本人に訪れて欲しいブラジル日本移民史料館
- 5.0
- 旅行時期:2014/01(約12年前)
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by ヒリュウさん(男性)
サンパウロ クチコミ:8件
世界最大の日本人街を有するサンパウロ・リベルダージ。
もはやかつての移民も三世・四世の世代になり、物理的距離にも増して、「日本人」と「日系人」の精神的距離が遠くなってしまったように感じます。
誤解を恐れずに私見を述べれば、「日本人」と「日系人」は、生き別れになった異母兄弟なのだと思います。
これまで、それぞれの地でそれぞれの歴史を紡いできました。
しかし、そんな両者の乖離を少しでも埋めてくれるのが、この史料館です。
ある種のパラレルワールドとして、この民族が過ごしてきたもう1つの系譜を、この場所で垣間見ることができます。
開拓移民の歴史は、基本的に苦難の連続です。
本格的な移民が始まったのは明治期のことであり、史料館では、アメリカのメイフラワー号に相当する笠戸丸でブラジルへとやって来た頃からの歴史が、脈々と語られていきます。
様々な展示品から学ぶのは、学校の教科書には載っていない、まさに生きた歴史なのだと思います。
在伯の知人が、ブラジル社会には日本人(日系人)に対する深い信頼感と親日感情があると言っていましたが、それらはこうした偉大な先人達の功績のおかげでしょう。
驚いたのは、日本人・日系人以外のブラジル人たちも訪れていたことです。
こうした歴史に興味を抱いてくれたのでしょう。
何だかそれだけで嬉しくなりました。
ちなみに13:30~17:30の午後しか開館していないので、訪問時間にはご注意ください。(また月曜が休館日です)
本当に、サンパウロに来た全ての日本人に訪れて欲しい史料館です。
感じ入ることの多い滞在時間でした。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- 観光の所要時間:
- 1-2時間
- アクセス:
- 4.0
- コストパフォーマンス:
- 5.0
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- 展示内容:
- 5.0
クチコミ投稿日:2015/05/09
いいね!:2票
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