サティの音楽と共に巡る変空間
- 3.5
- 旅行時期:2012/10(約13年前)
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by さんしぇさん(女性)
オンフルール クチコミ:4件
一律、オーディオ・ガイド(日本語はありませんでした。)を渡されます。
そこのスポットへ行くと自動で解説と音楽が流れる仕組みです。
一歩足を踏み入れれば、羽の付いた“洋梨”が場を大きく占めて、はたはた
と浮き沈みして、のっけから変てこ空間の予感満々。
因みにこの洋梨、コクトー言うところの「印象派音楽家は、梨を12個に
切り分けその一つ一つに詩の題を付ける。一方サティは、12の詩を作り
その全体に“梨の形をした曲”と言う題名を付けた。」から、シンボル
として用いられました。
「サティにはフォルム(様式/形式)が無い。」と、クラシック音楽の
大御所(ドビュッシーだと喧伝されて来ましたが、実はパリ音楽院の
さる教授とか。)に指摘され作曲したのが“梨の形をした3つの作品”
その実は、“形”という言葉を使っただけの、しかも3つと言いながら
7つの作品、更に洋梨の持ち合わせる「うすのろ、まぬけ」の暗喩も
込めた、どこまでもアカデミズムを揶揄する姿勢が見え隠れしています。
サティ本人の死亡記事の載った新聞が山と積まれた入り口を入り、あたかも
お葬式から始まり、刻々と回想して行くツアーのようでした。
時間があれば、市内四館の美術館を巡れるパス10ユーロがお値打ちです。
(それぞれ一館5ユーロほど)
- 施設の満足度
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3.5
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- 観光の所要時間:
- 1-2時間
- アクセス:
- 3.0
- 旧港より、500mほど。
- コストパフォーマンス:
- 3.0
- 市内四美術館を巡れるパスがお勧めです。
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- ほとんど独占して観られました。
- 展示内容:
- 3.5
- 理解に努めても埒の明かぬ空間、いやぁ面白かった。^^;
クチコミ投稿日:2014/04/21
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