山高帽、ショール、フレアースカートで女子プロレス!
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- 旅行時期:2012/01(約14年前)
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by ウェンディさん(女性)
ラパス クチコミ:12件
ボリビアの農家のおばちゃんたちの民族衣装はちょっと風変わり。
その民族衣装のスタイルとは、山高帽子+レース編みのショール+フレアースカート。
農家のスタイルとしては全くふさわしくは無い様に思えるこのスタイルは、ボリビアの農家のおばちゃんたちの間では、スタイリッシュな民族衣装としてもてはやされている。
なぜ、このスタイルが農家の女性の民族衣装となったのか。
それは、ボリビアの歴史を紐解くことから始まる。
ボリビアの国の人々のルーツはアンデスの民。
その昔は、アンデス地方独特の布を用いた衣が彼女たちのトレードマークだった。
しかし、スペイン人の侵略以降、彼らの生活は一変した。
欧州の文化を受け入れざるを得なかったボリビアの人達、特に農家のおかみさんたちは、欧州の煌びやかな文化・服装に強い憧れを抱くようになった。
そして、彼女たちが考案したのが山高帽子にレース編みのショールにフレアースカートのスタイル。
19世紀の欧州の流行であったイギリス紳士の山高帽、フランス女性のレース編みのショール、女性らしさをアピールできるふわふわのフレアースカート。
20世紀の中ごろ、彼女たちはこれらを自分たちのスタイルに取り込むことで、オシャレとして確立した。
ラパスのムリョリョ広場近くの青空マーケットには毎日市が立ち、こんな格好をした農家のおばちゃんたちがおしゃべりをしながら野菜を売っている。
そして、さらに面白いことにボリビアの女子プロレスの衣装では、このスタイルを採用する格闘者も多い。
ボリビアを訪れたら、そんな女子プロを見るのも一興かもしれない。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- 観光の所要時間:
- 1-2時間
クチコミ投稿日:2014/03/09
いいね!:8票
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