なぜ台湾にあるのかということ
- 5.0
- 旅行時期:2011/10(約13年前)
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by ヒリュウさん(男性)
台北 クチコミ:18件
翠玉白菜や肉形石など遊び心たっぷりな宝玉や、中島誠之助風に「いい仕事してますね~」と思わず言いたくなるような陶磁器など、中国4000年の歴史を物語る宝物が数多く展示されています。
しかし、この故宮博物館にとって最も大事なことは、これら一品一品のお宝の価値ではなく、なぜこれら文物が本土ではなく台湾にあるのかということ。
それこそが台湾政府にとって己の正統性を主張する何よりの証拠だからです。
私が訪れた時には、政府外交部主催の外交史料展というものが催されており、香港の99年間の租借権を英国に与えた当時の外交史料や、日清戦争後の日本との下関条約(馬関条約)の原文などが展示されていました。
これらもまた、中華民国の正統な後継者は我々であるということを、外国人観光客の多いこの博物館において、国際的に強く主張する外交的アピールであり、そういったよりマクロな政治的背景も頭の片隅に入れて見学すると、また一段と深い考察ができるのではないかと考えます。
入場料は160元で、MRT士林駅からバスで行きました。バス停は駅を出て目の前の大通りにあり、バスにも故宮博物館行きと書いてあるので、分かりやすいです。バスの運賃が分からなくて困りましたが、後から聞いたところによると15元だそうです。バスは255、304番などいくつかの系統が出ています。
博物館は小高い山の上にあって、周りの景色も良好です。
中は観る場所が多く、時間もかかりますので、適度に休憩を取りながらが良いかと思います。
お土産コーナーもさすがに大変充実しています。
故宮晶華の建物の地下に、府城晶華という台南料理を食べさせてくれる店があるのですが、ここはオススメです。
メニューが豊富で、何より値段がとてもお手頃価格。
注文の仕方にやや手こずりましたが、注文票に注文数を書いて店の方に渡し、食べ終わった後、伝票をレジで支払う形式です。
- 施設の満足度
-
5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- 観光の所要時間:
- 1-2時間
- アクセス:
- 3.0
- コストパフォーマンス:
- 5.0
- 人混みの少なさ:
- 3.0
- 展示内容:
- 5.0
クチコミ投稿日:2014/03/08
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