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鴨といったらこちらのレストラン♪

  • 4.0
  • 旅行時期:2013/12(約11年前)
凸ぷうさん

by 凸ぷうさん(男性)

パリ クチコミ:13件

鴨といえば、こちらのお店。なんと1582年に出来たそうですね。
今やミシュランの三ツ星から転落して、1つ星(?)のお店かと思いますが、ともかく、こちらのお店は雰囲気を是非愉しんでほしいお店です。

まずは2週間以上前にWebで予約が必要ですが、遅くても10日前に予約を入れます。
Webは英語のページにもなるので、英語で予約ページから予定を入れるとメールが返ってきます。このメールに振り込み方法がでてくるので、その指示通り、デポジットを入れます。
これが1週間前までに振込みを確認できないと自動的にキャンセルされるそうです。
逆に、これさえやっておけば後は何の手続きもいりません。

ということで、当日、予約時間に行くだけです。
入り口でコートを預けるとコートを預ける美女にフランス語でマシンガントークをされました。そして、隣の部屋に通されます。
こちらが素敵な部屋で、ここでしばらく席の用意ができるまで(?)しばし、歓談して待ちます。
そして、案内役の方がいらしてエレベーターまで案内してくれます。
そう、レストランは別の階になります。エレベーターホールには過去の訪問者のスナップショットが数多く貼られてます。例えば、JFKやクリントン、エリツィンという具合です。
エレベーターへ通され上階に上がると素晴らしいパリの夜景が望めるレストラン階です。

そこで通された席はセーヌ川とノートルダム寺院の夜景が見渡せる素敵なロケーション。
残念ながらアルコールが殆ど飲めない私たちは食前酒等を楽しむことができず、イントロダクションの演出を楽しめずちょっと残念ですが、まぁ気を取り直して、メニューをいただきます。

アミューズが出てきますが、ピスタチオ、肉をグジュールで挟んだ一口サイズのおつまみが綺麗に並べられてます。
メニューは流石に伝統のあるお店ですので、女性に渡されるメニューには価格が載っていません。(例外的に前菜のキャビアのみ価格が載っていたそうです。)
通常は、前菜、主菜(もしくは魚料理、肉料理の順序で)、フロマージュ(チーズ)、デセールという順序で載っている訳ですが、こちらでは前菜、鴨料理、(その他の)主菜、フロマージュ、デセールという形で載っています。
流石に鴨を売り物としているお店です。勿論、鴨には通し番号がつきます。
でも、やっぱり鴨を食べない人もいるので、そのために別に主菜の項目が用意されてます。
鴨料理はオレンジソース、ポワブラードソース、などの4種類がありました。

ということで選んだものは二人とも一緒のもので、以下を選びました。
ワインを飲めないので残念ながらフロマージュはスキップしました。
 前菜:トリュフ入りフォアグラのムース、赤白それぞれのワインジュレとブリオッシュを添えて
 主菜:鴨のトゥールダルジャン風
 デセール:ショコラスフレ
でした。
私は飲めないので残念でしたが、ワインリストが凄いのです。広辞苑やら六法全書よりも厚さのある、そして大きくて重いワインリストがあるのです。
通常はそのリストを眺めながらワインを選ぶのですから、ワイン好きの方にはたまらないかと思います。

パンが運ばれてきますが、小さなバケットトラディション風のもので、一緒に運ばれてきたバターは二人分とはいえ、そのバケットよりもサイズの大きなものでした。
こんなあたりにもゴージャス感があります。
バケットは以外にも最近のスタイルの中がクリーム色でしっかりと小麦の味わいの強いパンでした。

まずは、前菜の前にスープが運ばれてきます。
鴨の出汁で作ったコンソメでしょうか。臭い消しのために使われているハーブにはディルやコリアンダーでした。通常、似た葉の形でもフレンチだと香りが穏やかなセルフィーユが定番ですが、コリアンダーというのがこのお店のイメージと違い、意外でした。
また、とろけるようなクネルが入っていて、これが美味しかったです。

前菜は大きな瓶からガッツリとフォアグラのムースを2杯も救い取り、お皿に取り分け、更に赤白それぞれのワインジュレを取り分けてくれます。
そうそう、この時にサービスの方が二人がかりで取り分けてくれるのですが、それ以外にもワインのデカンタへの取り分けをする人、鴨のデクパージュを担当する人、などなどサービス担当をする人が数多くいます。
(レストランフロア以外でもエレベーターのボーイ、待合室担当、入口のコート担当者など色々いらっしゃいますね。)
フォアグラもジュレもブリオッシュもすべて美味しいですが、この量の多さに驚きます。
この贅沢感がこちらのお店の真骨頂なのでしょう。

そして、主菜の鴨です。鴨の周りには皿に溢れんばかりのソースが満たされていて、こんなスタイルのお皿は初めてみました。
鴨の火の入り具合は適切なのですが、ソースが甘くて驚きました。
このようなスタイルは昔からの伝統なのでしょうが、料理に流行があるとすれば今、一般に受けいられる味ではないのでしょうね。
それがミシュランの星に関わるのでしょうが、昔からのお客様を大事にするためには伝統的な味を変えるわけにもいかず、難しいところなのだと思います。
ともあれ、この皿いっぱいのソースなどとことんゴージャス感にこだわった演出はとても愉しいので、是非、続いて欲しいと思います。

こちらのお店は通し番号のついた鴨で有名ですが、通し番号の記述されたポストカードが渡されました。こちらを見るとなんと百万を超えてます。凄い数ですね。

次に鴨の内蔵を細かく刻み、煮込んだ小皿が運ばれてきました。このようなタイプのお皿がコースの途中に挟まれる流れも初めてでした。

デセールのスフレ、これがまたやっぱり大きくてびっくりです。
実はスフレはあっという間にしぼむので、しぼむ前に持ってくるのかと思ったのですが、持ってきた後にアイスクリームを別に持ってきて載っけてくれました。
上部に砂糖を降りカリッと焼いた表面と中の甘味を抑えた生地のとろけている部分、火が通っている部分にアイスクリームの甘さを併せた食べやすさは大きさにも関わらず意外にあっさりと完食できました。

最後はミニャルティーズの時間です。
ジャンドゥーヤ風味のチョコレート、小さなストロベリーのタルト、ココアをまぶしたギモーブ、オレンジのパートドフリュイでした。
どれも美しく、また、そのプレゼンテーションがとても素敵でした。

夢のような時間を楽しむことができてとても良かったです。

施設の満足度

4.0

利用した際の同行者:
カップル・夫婦
一人当たり予算:
10,000円以上
利用形態:
ディナー
アクセス:
4.0
コストパフォーマンス:
3.0
サービス:
5.0
雰囲気:
5.0
料理・味:
3.5

クチコミ投稿日:2013/12/14

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