ダウトフルサウンドのクルーズ Doubtful Sound Cruises

滝・河川・湖

静寂な雨の中のクルーズ

4.0
旅行時期：2013/01（約13年前）

by クッシーさん（女性）

フィヨルドランド国立公園周辺クチコミ：1件

当初予定していたミルフォード・サウンドツアーが大雨で途中の道が通行止めになり中止に！　急遽、同じ旅行会社(real journeys)が催行する「ダウトフル・サウンド」へのツアーに振替参加しました。

ダウトフル・サウンドへは道路が通じていないので、バスと船を乗り継いでクルーズの拠点まで行きます。そのアクセスの悪さからミルフォード・サウンドより訪れる人が少ないそうで、この日も航行中見かけたクルーズ船は１隻のみ。ほとんど貸切状態の中、霧と雨で幻想的な雰囲気を醸し出すサウンドを3時間かけてクルーズしました。

海岸線の長さは160Kmでフィヨルドランド国立公園の中では2番目の大きさだというダウトフル・サウンド。この地形は氷河が削ったＵ字谷に海水が入り込んでできたものだそうで、切立った山々が独特な景観を創り出しています。
1770年にキャプテン・クックがここを見つけた際、「この深い入り江に入り込んだら再び出てこられるか疑わしい」と進むのをやめ、地図にダウトフル・ハーバーと書きこんだことからこの名が付いたのだとか。確かに霧の中、船で進んでいくと似たような景観に、自分がどこにいるのかわからなくなりそうでした。

実はフィヨルドランド一帯、ニュージーランドで最も雨が多い所だそうで、快晴に出会えることは稀なんだとか。そしてサウンド沿いの山々の多くが岩山のため、雨が降ると土中にしみこむことなく、たちまち滝になって流れ落ち、名前のない滝が無数に出現！
そんな滝を見ていると雨の日のクルーズも悪くないなと思えてきました。

参加したreal journeysのツアーはクィーンズタウンからゆったりしたパノラマバスを利用します。往復8時間かかるので、ツアーを選ぶ場合はバスの乗り心地も重要かもしれません。また、3時間のクルーズには豪快なランチBOX（サンドイッチやフルーツ、スナック）と飲み放題のコーヒー、紅茶が付いています。船内はゆったりソファでくつろげ、トイレも複数完備されていました。
壮大な自然を満喫したトータル11時間のツアー、今回は雨だったので山歩き用の防水ウェア、防水カメラが大活躍でした。