韓国鉄道(KORAIL)の「関ヶ原」はどこか‐‐京釜線
- 4.0
- 旅行時期:2011/07(約13年前)
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by fmi(ふみ)さん(男性)
ソウル クチコミ:52件
ソウルと釜山を移動する手段として、最初に出てくるのはKTXであろう。自由席もあるし、飛行機のように煩雑じゃなく気軽に乗れ、駅の立地も良い。2時間あまりの乗車時間は明らかに高速バスより速い。
お金を浮かしたい場合、バスよりも、在来線のムグンファ号をお勧めする。なによりもトイレがついてるし、最近はカフェカー(ビュッフェ)もある。
このソウル‐釜山、いわゆる京釜回廊は、人の移動と物流の量では、世界第2位の物量を誇る区間だ。(世界1位は、当然ながら東京‐大阪)
東海道には、物流の難所として、箱根峠、そして新幹線の泣き所、関ヶ原がある。韓国にも、「関ヶ原」に匹敵する所はあるだろうか。
ある。忠清道と慶尚道を分ける小白山地を越える、「秋風嶺(チュプンニョン)」だ。内陸部で標高も高く、韓国でも雪が多く降る。鉄道も道路も勾配で越えていくが、KTXは長大トンネルで越える。
大田を出、南下、永同の里を過ぎるといよいよ峠越えだ。ファンガン、秋風嶺という朝夕しか列車が停まらないわりには立派な駅を通過、駅では大抵20両を超える長大なコンテナ列車が旅客列車が通り過ぎるのを待っている。すぐそばまで、高速道路の大幹線、京釜高速国道が併走しながら、いよいよ峠を越える。景色は大陸の片りんを感じる雄大さがあり、線路はカーブをくりかえしながら高原にも思える小白山地を越え、山梨の勝沼や福島の国見峠に似た、山地の中腹をつたいながら盆地に降りていくルートをたどり、金泉の街につく。
高速道路は、山という山、トンネルとカーブの連続が、大田から金泉までずっと続く。
東名高速が、最後に開通した区間が、御殿場周辺であるのと同様、大田‐大邱間が最後に開通した区間だ。韓国の高速道路は6車線以上が基本だが、このあたりはいまだ、4車線の区間が残り、現在、移設、拡幅中である。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用目的:
- 中・長遠距離
- コストパフォーマンス:
- 5.0
- 韓国の在来線は、実は高速バスと運賃は変わらない
- 利便性:
- 4.0
- 本数は多いが、予約しないと乗れないのが面倒。
クチコミ投稿日:2012/11/18
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