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プラハ滞在の最後を飾る風景  ~ヴィシェフラッド~

  • 5.0
  • 旅行時期:2012/08(約13年前)
梅干し純さん

by 梅干し純さん(女性)

プラハ クチコミ:5件

プラハを発つ日。
最後の最後に訪れたのがヴィシェフラッド。

プラハに半年間住んでいたことがあるという
職場の先輩が教えてくれたお勧めの場所だった。

実は数日間宿泊していたAndel近くにある
ホテル・アンジェリスからは、
ヴルタヴァ河を挟んで反対側に見えていた。
行こうと思えばすぐにでも行ける位置だ。

しかし、他にも旧市街や華やかなところ、
つまり観光ガイドにもよく特集されるような場所にばかり気が向いて、
優先順位は徐々に下がってしまっていた。

そういう訳で最終日に駆け込みで行くことになったのだ。

しかし、この場所に立ってみての感想。
それは、なんでもっと早く行かなかったんだろう!というものだ。

カレル橋付近のKarlovy lazen駅トラム17番に乗りVyton駅下車。
駅にも何の標識もないので、
Vysehradへはどうやって行けばいいのかさっぱりわからない。
とりあえずこっちと思われる方面へ列車の高架橋下をくぐって
散歩してるお兄さんに早速道を尋ねる。
左手に素晴らしいキュビズム建築が見える。
余りにも美しく完成されているので美術館か何かかと思い写真を撮った。
しかし、2階バルコニーにて何やらおじさんが電話で話していたし
門は閉じられていた。
個人宅?勝手に写真撮って良かったのかしら!?
その先の小道をちょっと行くと
←Vysehradという目立たない看板が立ってます。
(わかりにくっ!!)
左折し目の前にある階段を上ります。

階段を上りながら振り返ると
プラハ市街とヴルタヴァ河が眼下に広がり美しい。
観光船もゆったりと行き来するいるのが見える。

階段を上り切るとそこからVysehrad城敷地に入れる。
左手にお墓
(ミャシャやドヴォルザークなどのお墓もあるらしい。見逃した~ 涙)
を見ながら聖パウロ聖ペテロ教会に入って行く。
教会の入口のモザイク装飾が明るく美しい。
内部を見るには入場料が必要(30CZK)
アーチ状の天井から柱まで
隙間なくアールヌーヴォー様式の素晴らしい絵が描かれ
ステンドグラスも美しい。
ヴィート教会の豪奢さも圧倒的ですごかったけれど、
こちらは市民に寄り添う温かさを感じる教会だ。
観光客の数も少なく、
真剣に祈っている人たちもいるので
そ~っと写真を撮りながら歩く。

教会を出ると左手に庭園への門があった。
(教会やギャラリーなど以外は入場無料。)
門をくぐるとキレイに整備された芝の庭が広がっていた。
ベンチでは家族連れなんかがゆったりのんびりしてる。
観光客もいるにはいるが、市街地から離れているためか
とても少なく感じる。
庭の隅にあるギャラリーの脇を過ぎて
ヴルタヴァ河側の城塞に上がる。
Vysehrad裏の丘陵地に広がる街も
プラハ中心部とは違った美しさがあり溜め息が出た。
大きく蛇行するヴルタヴァ河と
それ寄り添うようにあるその柔らかい色合いの街並みの間をトラムが走る。

この風景を目に焼き付けようと思った。
そこから城塞沿いに城のを一周する。
途中スペイン人(?)カップルと互いに写真を撮り合い、
プラハ城を眺める。
ヴルタヴァ河を挟んで
プラハ城、旧市街を含めたプラハの風景を見ることができる場所。
これは本当に素晴らしい風景だ。
プラハでの滞在時間も残り少なくなり寂しくなってくる。
でも、最後の最後にここVysehradに来ることができて
(観光客に揉まれずに)プラハを一望することができて幸せだ。

ポツリポツリと雨が。
天気よもってくれ~!と祈りつつ城の階段を下ってゆく。
先ほどと同じように、
プラハ城をバックにして
ヴルタヴァ河の観光遊覧船がいくつも通り過ぎて行く。
わたしにとっては忘れがたい思い出としたいこの風景。
でもここプラハでは明日からも毎日こうした風景が繰り返されるのだろう。
そんなことを漠然と思いながら、
ちょっとした切なさとともに階段を降り切った。

ありがとう!プラハ!!
ありがとう!Vysehrad!
最後に最高の風景を見ることができたよ!!


※ちょっと交通情報
ヴルタヴァ河対岸(SmichofやAndel側)からVysehradに行きたい人へ。

実はトラムより、地下鉄より、
歩いて帰った方が早い!

最初にも書いたが
わたしが宿泊していたホテルは
ヴルタヴァ河を挟んで反対側にあった。
Andel駅近く、スタブロメンビール工場の隣のホテル・アンジェリスだ。
このホテル、Vysehradから見て目と鼻の先の場所にあるのに
トラムや地下鉄だとかなり遠回りしないと行けない。
(このちょっと不便な感じも、
Vysehrad行きを後に回しにしてしまった理由でもあった。)

歩いて渡るには、
Vysehrad側とSmichofやAndel側を繋ぐようにヴルタヴァ河に架かっている
列車用の陸橋を使えば良い。
地図上はこの陸橋、列車専用みたいだけど、
人や自転車専用の通路があるのだ。
陸橋に上がるにはVysehrad側は階段を利用する。
木の板がはめ込まれたレトロな階段だがなかなか味がある。
またSmichof、Andel側は坂になっている。

ヴルタヴァ河を渡る所要時間は5分ほどだ。

施設の満足度

5.0

利用した際の同行者:
一人旅
観光の所要時間:
1-2時間
アクセス:
3.0
コストパフォーマンス:
5.0
人混みの少なさ:
5.0
展示内容:
4.5

クチコミ投稿日:2012/08/24

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