アメリカ人のエンタメ精神力を刮目せよ。ただの石塔ではない。
- 5.0
- 旅行時期:2002/10(約23年前)
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by どっきり鼻毛さん(男性)
ワシントンD.C. クチコミ:3件
映画などで何度も登場しているアノ石塔、いわゆるワシントン記念塔。
エジプトのオベリスクを模した建造物。
意外に知られていないが、アノ中に入る事が可能。
行った時は、テロの翌年だったせいか警備は厳重であった。
そして、中に入るには整理券が必要で、朝8時ぐらいから並んだ記憶がある。
10時には完売してたので、早めに並ぶ事をオススメする。
さっきWikiで確認すると、地震の影響で立ち入り制限をしているとの記述があったので、
行く前は公式ページで読んで確認した方が良いかも。
http://www.nps.gov/wamo/planyourvisit/feesandreservations.htm
ただの高い建造物では無いのが、アメリカ人の凄さ。
日本人には無い「人を楽しませる」エンタメ力が半端ない。
本当は、何も情報を入れずに訪問して欲しい。
以下、ネタバレ。
----------<ネタバレ開始>----------------
朝早く整理券を並んでゲットし、指定の時間に再訪問。
入場料金を払って、セキュリーチェックして、石塔の中にあるエレベーターで最上階まで行く。
とここまでは、よくある観光地にある高い建造物のパターン。
でも、ここからが違う。
ただ頂上にエレベーターで連れていくだけでない。
エレベーター内にいる案内のお姉さんが、ワシントン記念塔が出来た経緯を説明しながら、エレベーターが上昇していく。
んが、途中で急にエレベーターは止まり、エレベーター内の明かりも消え、真っ暗になる。
真っ暗になって、数秒は何も無しで、一瞬アクシンデントを装うが、これは計算。
数秒後、石塔内の電気が点灯する。
エレベーターの大型の鏡が、実はマジックミラーになっており、エレベーター内の電気を消して、石塔内の照明をつけると、石塔の内部構造が見える仕組みになる。
この流れるような、一連のプレゼン手法に驚いた。
ただ石塔の内部構造を紹介するのではなく、アクシデントを装うのが。
おそらく、日本やったら、「エレベーターに設置している大きな鏡は実はマジックミラーになっていて、後で石塔内部を紹介します」って感じになると思う。
-------------<ネタバレ終わり>--------------
ここで重要なのは、技術的には何も難しい事をせずに、プレゼンの手法を工夫するだで「観客にサプライズをさせる」という効果を最大限に引き出している事である。
僕が知るかぎり、日本での高所観光地において、こんなサプライズを感じた事は一度もない。
アメリカ政府が管理している観光物で、このレベルである。
日本で政府管理の建物で、こんな粋な事を考えて実行している観光名所があるだろうか?
日本でアミューズメント関連の仕事をやっている人は是非とも訪問して欲しい。
エンターテイメントとは何であるのか?
お金をかける事がエンターテイメントなのか?
という疑問の答えが、この石塔にはある。
- 施設の満足度
-
5.0
- 利用した際の同行者:
- その他
- 観光の所要時間:
- 1-2時間
- アクセス:
- 5.0
- ワシントンDCの中心部
- コストパフォーマンス:
- 5.0
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- 展示内容:
- 5.0
- DC来たら行った方が良い。
クチコミ投稿日:2011/10/10
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