宏村近辺の古村−緻密な木彫り装飾が美しい木雕楼がある盧村
- 4.0
- 旅行時期:2010/03(約16年前)
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by SUR SHANGHAIさん(女性)
黄山 クチコミ:9件
安徽南部の古村落の一つとして世界遺産に登録された宏村。宏村から北に1kmほどの場所にある盧村には、緻密な木彫り装飾が施された民家(木雕楼)が多いので行ってみるといいですよ。
私が行った時には大雨だったので、宏村からバイク・タクシーを雇い往復10元の言い値。
宏村のバイク・タクシーは、省道218号線から宏村内に入る宏際橋たもとでいつも客待ちしています。
翌日は朝から晴れたので周辺の菜の花畑を見るついでに歩いてみたところ、宏村から省道218号線を北方向に道なりに1kmほどで到着、木雕楼の標識看板も出ていました。
宏村、盧村とも、村の周辺は3月20日過ぎには右下の画像のように菜の花畑が一面の満開。この時期に訪れることがあればぜひ歩いてみるといいですよ。
盧村の入り口にはチケット売り場と駐車場があって、チケットは26元。
今ではチケットさえ買えば公安への届けなどの手続きは不要です。
このチケット料金にはガイドさん(中国語)の料金も込み。
一人だと見落としてしまいそうな所も案内してもらえるので、ぜひ一緒に歩いてみるといいですよ。ガイドさんと一緒だと、どの建物が見るべき場所なのか迷わずに分かる上、今も住民がいるお宅へも気兼ねなくお邪魔できます。
一通り一緒に見終わったら、一人でまた村の中を歩くのもよし。盧村の規模はとても小さいので迷うことは無いと思います。
ガイドさんと一通り一緒に歩くと小一時間。
ここでも特徴ある民家のうち数軒の民家について説明してもらえます。
盧村の主要な木雕楼は7軒あって、どれも清の道光年間に盧氏によって建てられたのだそう。
そのうち特に有名なのは志誠堂と呼ばれる建物。右下の画像を除いた4枚の画像がその志誠堂です。
左上の画像は、村の小道から見た入り口で、≪志誠堂≫と書かれたプレートが出ています。
右上の画像は、志誠堂内部へと続く中庭。
左下の画像は、緻密な彫刻で埋め尽くされたように見える志誠堂内部。
建物自体はこのあたりの民家と同じように、明り取りや通風のための天井と呼ばれる屋根の無い部分を取り囲んだ造りになっています。
●注:日本語で言う建物の天井は、中国語だと頂棚(屋根の天井)とか、天花板(天井板)と言います。
扉などに細かく彫られた彫刻には、今では保護のためにカバーがかけてある部分もあります。
その細かい彫刻を見てみると、右側真ん中の画像のように人物の顔がほとんどすべて削ぎ落とされているのに気づきます。
これは文化大革命時代の破壊の名残なんだそうですが、農民、平民を表した人物は無傷で残っているのが印象に残ります。
盧村のような田舎の小さい村も文化大革命の波は通り過ぎていったんだと言う気持ちにもなる場所でした。
- 施設の満足度
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4.0
- 観光の所要時間:
- 1-2時間
クチコミ投稿日:2010/04/07
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