ワルシャワ・ゲットー記念碑やクラシンスキ公園近くのパヴィアク刑務所博物館
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- 旅行時期:2007/09(約18年前)
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by SUR SHANGHAIさん(女性)
ワルシャワ クチコミ:9件
パヴィアク刑務所は、1830〜1835年の間に建てられた刑務所。今は歴史を物語る博物館として、残った部分が公開されています。
1939年に第二次世界大戦が始まってドイツがポーランドに侵攻してからは、反体制活動家たちが捕らえられて収監されていた場所で、1944年までの間に収監された12万の人々のうち3万人以上が殺害されて、残る人々は強制収容所へと送り込まれたのだそう。
1944年8月1日のワルシャワ蜂起後には、残る収監者たちも射殺され、建物はドイツ軍による爆破によってほとんどが破壊されたとのこと。
その跡地に残っていたニレの木は、2004年まで生き延びていたそうですが、今では記念碑的ブロンズ像になってその敷地に残っていました。左の画像がそのブロンズの木で、犠牲となった人々の名を記したプレートや慰霊の花、キャンドルが捧げられています。
その木の後ろにある刑務所の一部だった地下部分が無料で公開されています。右の画像奥にはその入り口が見えています。
特筆すべきなのは、ここには日本とのゆかりのある日本人形が展示されている事。これはオペラ歌手喜波貞子のファンだったカミラという反ドイツ・レジスタンス活動をしていた女性が、喜波貞子をモデルにこの獄中で密かに作ったとされるものだそうです。
この話を元に作られたピアノとパントマイムのコラボ『木は全てを見ていた〜パヴィアクの日本人形』という作品もあるようです。
所在地:DZIELNA(ダツィエルナ)通りとPAWIAK(パヴィアク)通りの間。ウェスティン・ワルシャワからだと、ホテル前のAL. JANA PAWLA?(ヨハネ・パウロ2世通り)を北上してDZIELNA(ダツィエルナ)通りを右折。全部で1kmちょっとほど。
ワルシャワ・ゲットー記念碑もすぐ近く。見学後はクラシンスキ公園を経て旧市街地方面へもテクテク歩いて行けます。
開館曜日と時間:水曜日は9:00〜17:00、木・土曜日は9:00〜16:00、金曜日は10:00〜17:00、日曜日は10:00〜16:00とまちまちなのでご注意ください。月・火曜日は休館です。
入場無料。内部の撮影は不可。閉館15分前には入場が締め切られます。内部はすぐ見終わるくらい小さいですが、外回りには上記のニレの木のブロンズ像があったり、その他の記念碑、慰霊碑などもあります。
- 施設の満足度
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4.0
- 観光の所要時間:
- 1-2時間
クチコミ投稿日:2008/02/16
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