スコットランドは英国の北にあり、本土からさらに北にあるオークニー諸島は、英国領でありながらバイキング文化の爪痕も残る文化ミ...
続きを読むックス地帯、そして、新石器時代の遺跡の宝庫(まとめて世界遺産になっている)という、どきどき・わくわくの島です。4500年前(5000年前説もある)の住居群遺跡「スカラ・ブラエ」はオークニーの最も有名な遺跡のひとつです。オークニー諸島の一番大きな島・メインランド島の西の海岸にあるこの遺跡は、ずっと地中に埋もれていて、存在が知られないまま、19世紀に嵐が来て、遺跡の一部が地上に現れたことから発見されたため、何千年も前の住居が、信じられないほど鮮やかに残っている保存状態の良さと、樹木も生えない北の果ての島に忽然と現れる古代遺跡の迫力とで、現地に立つと、感動しかありません。こんな最果ての島に、エジプトのギザのピラミッドより古い古代遺跡が存在するなんて!遺跡を発見した人の屋敷が、少し歩いた所にあり、同じチケットで見学できます。
オークニーにはスコットランド本土のジョン・オグローツという小さな街からフェリーが出ていて、約1時間で行けます。メインランド島には空港もあるので、飛行機でも行けます。島に渡った後は、公共交通機関はないと思うので、運転のできない私は、本土のインヴァネスという街からの日帰り現地ツアーに参加しました(John O'Groats Ferry Tour)。バスとフェリーで、ぐるりと島を見学するツアーです。オークニーにはスカラ・ブラエ以外にも巨大な環状列石リング・オブ・ブロドガーや、古代遺跡に後世のバイキングがいたずら書きしたという、二重に貴重な墳墓跡や、古代遺跡の宝庫です。第二次大戦中、ここまで攻めてきたドイツの潜水艦Uボートを防ぐために、英国首相チャーチルが、オークニー諸島の島と島の間の湾に廃船や戦艦などを沈めまくって通路を塞いだ「チャーチル・バリア」が今でも見ることができ、こちらも鳥肌ものです。
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投稿日:2020/08/25