オモ川流域には女性が下唇に皿をはめるムルシ族やブルジャンピングで有名なハマル族、ボディペインティングで有名なカロ族、とて...
続きを読むもフレンドリーなアリ族等々とても特徴のある少数民族に会うことができます。
どこの民族もとても印象深いのですが、特に印象深かったのがハマル族のブルジャンピング..というよりその前の女性達によるThe evandgadi danceでした。数十人の女性たちが歌を歌いながら跳んだり回ったりして踊るのですが、ライフル銃などをもって踊っている女性もおり、間近で見ていたのでとても迫力がありました。さらに驚いたのは踊りだして少ししてから突然みんなで同じ方向に走りだしたので、ついていったのですが、なんと女性が男性からムチ打たれているのです。見ると女性自ら男性にムチを打つように依頼をし、時には一つのムチを取り合ったりしていました。女性の背中は生々しい傷跡が痛々しく全く理解できなかったのですが、後でガイドさんに聞くいたところ、これはブルジャンピングに挑戦する男性の親族で、この背中の傷がその男性への愛情表現とのことでした。いずれにしても理解しがたいですが、女性に厳しい文化です。ブルジャンピングもおもしろかったのですが、その前の女性たちのダンスがあまりに強烈だったのでこちらのほうが記憶に残っています。
カロ族の村はオモ川を見下ろせるところにありました。ここではオモ川をバックに素敵な写真を撮ることができます。
どこの民族でもそうですが写真を撮影する時は一人5birr払わなければなりません(2015年12月現在の相場。写真をたくさん撮りすぎるともう少し要求されます)。ただ、ブルジャンピングの時だけは観光客は一律500birr払っているので写真は撮り放題でした(約25ドル弱ですが、現地ではとても高い。500birrは高いですが、それを払っても見る価値はあると思います。)。また、交渉次第では、少し高いですが数人まとめて100birr(約5ドル)払うなどすれば、踊ってくれたりサービスしてくれることもあります。もちろんお金をもらっても写真を撮られるのも嫌という人もいるので、必ず写真を撮る時は確認してお金を払ったうえで撮るようにしてください。
私はDemekaというところでブルジャンピングの儀式を見たのですが観光客も数十人いました。もちろんブルジャンピングは集客のための偽物ではなく、彼らの正式な成人の儀式です。旅の途中でイルラエルの旅人2人にあったのですが、彼らは(もちろんガイドと)2~3時間くらい山の奥に歩いていってそこでハマル族の村にいき、テントで宿泊し、ブルジャンピングも見ることができたといっていました。そこまでいくと観光客は全くいなかった、と言っていました。
オモ川流域の村に行くまでは悪路をしばらく走ることになりますので、行くにはランドクルーザなどの車が必要です。私はスケジュールの関係でアジスアベバからドライバーと車を調達して出かけましたが、アルバミンチなどでドライバーと車を調達して行ったほうがおそらく安くなるかと思います。
1組だけランドクルーザーをレンタルして自力で来ている西洋人カップルに会いました。彼らはケニアなどもレンタカーでまわってきたといっていましたが、時間もかけて歩いているようですし、一般的な日本人旅行者がレンタカーを借りて自力でまわるのは難しいと思います。
食べ物に関しては、前述のイスラエルの人達のように山奥にでも入らない限りはあまり心配する必要はないと思います。ジンカやアルバミンチであればそこそこのホテルがあるので、ローカルフードが嫌な人はスパゲッティなどはだいたいどこでも食べることができました。ただアジスアベバに戻る途中のコンソに宿泊した時には周辺にはきったない食堂ばかりだったので日本から持参した非常食をいただきました。
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投稿日:2016/01/12