地震と動乱の観光への影響

回答日：2008-07-06

７月に入り、２泊３日(空路)九寨溝・黄龍ツァーが成都の旅行社で募集を再開しました。中国青年旅行社で確認したところ、費用は約1600元（通常は３星ですが、現在のところ４星利用―現在観光客が極めて少なく、休業中のホテルが多いからでしょう）です。

ただし、７月から最大日5便までに増便（国際・東方・四川）されましたが、まだ便数が少ないので、ツァー数も少なく、全ての旅行社で募集を再開したかは不確かです。それに、陸路はまだまだ目処が立ちません。現在、西の迂回路経由（雅安・馬尓康・紅原）で２日間を要し、長距離バス（新南門・茶店子発）は運行されていますが。

なお、中国国家旅游局の九寨溝・黄龍地区への観光再開の通達は出ていません。が、観光再開を強く望む地元（九寨溝）は広州からの団体ツァーを５日に受け入れています。したがいまして、以上のことは中央に先んじて、現地（成都・九寨溝）の独自の判断ではじまったものです。

回答日：2008-06-04

＞現在、九寨溝までの空路は問題なく確保されており、重慶・成都から九寨溝までのフライトも基本的に正常という。

成都・九寨黄龍間のフライトは、本日現在では、

四川航空3U8607　13時30分発（折り返し3U8608　15時55分着）
　　
の日１便のみです。運行自体は正常になされています。
観光客が事実上ストップしているため、最低の便数となっていますし、
現地のホテルなども休業状態です。

このため、現地では経済面からいっても、早期のツァー解除を切望しています。
少々不便（宿泊・交通）ですが、個人旅行として、観光は可能です。

なお、四川省の被災地に直接関係ない観光地、
例えば、峨眉山・楽山などは地元の旅行社の現地ツァーを行っています。

回答日：2008-05-14

1．関して述べます。

〔13日現在の状況〕
治安に関して：
この点は九寨溝・黄龍地区は問題ないと考えます。ＧＷ時期に旅行された日本人の方の話ではまったく問題ありませんでした。それに、あの事件以降、この地区でそれが悪化したと言うことは聞いたことはありませんから。地震も、現時点ではこの地区にはたいした被害を及ぼさなかったようで、この点からも治安悪化の要因はありません。

地震の影響に関して：
九寨溝・黄龍地区は前項で触れたように、四川汶川地震による被害はほとんどないようです。九寨黄龍空港も閉鎖されていません。
しかし、観光は深刻な影響を受けています。というのは、直接的な被害は受けていないとはいえ、交通路が深刻な打撃を受けているからです。
成都市からの幹線交通路である国道213号は都江堰市以北が完全に寸断され、通行不可能となっており、救援の人民解放軍兵士も徒歩で被災地に向かうのを強いられています。すなわち、汶川・茂県がまったく通行不能なのです。松潘県城以北は大丈夫なようです。この道路復旧にはかなりの日数がかかると予想されます。
空港は閉鎖されていませんが、成都からの本日の便は全てキャンセルとなっています。成都空港自体は閉鎖はが解かれましたが、運航便は少なく、まだ正常に戻っていません。
たとえ、空路が再開されても、中国は地震救援・復旧を最優先事項として、現在全力で活動中です。この一環でしょう。昨日、国家旅游局より通達が出されました。被災地を経由するツァーの停止を旅行社に通知するものです。このため、現在、九寨溝・臥龍・四姑娘山・都江堰へのツァーは停止されています。

したがいまして、地震復旧活動に目処が付くまでは九寨溝方面の観光は無理かと存じます。これがいつ再開になるかは、現時点では災害の全容が不明のため、判断しかねます。
以上の点を踏まえられた上で、情報収集をしてご判断ください。