バンコク ボヤージュ ブティックのクチコミ

泊ったことのないアーリーに泊まってみようと選んだホテルでした。

到着したのは瀟洒な住宅街の建物。BTSアーリー駅からは徒歩10分弱くらい。すぐ近くにはコンビニもなく静か。バーを兼ねているようでカウンターの奥から階段を上ります。

中2階のフロント、というよりも執務室といった机に座ってチェックイン。とても親切で人当たりが良いお兄さん。案内されたのは2階の、通りに面したMorganという部屋でしたが、面白いのは通路に面した壁も扉もすべて透明のガラス張りなこと。まわりを見るとどの部屋も同様にガラス張りのよう。おしゃれ。部屋の内側から厚いカーテンを閉めて目隠しするのですが、隙間がないかちょっと不安になりました。

室内は若干狭め。金庫や冷蔵庫などはありますが、クローゼットはなく、ハンガーラックにはバスローブが掛かっています。専用のバルコニーもあり、植物がたくさん置かれています。気持ちはいいですが、開けたままにしておくと蚊が入ってきます。

ちょっと不便だったのは洗面所。通路に出て、隣接する専用のバスルームに行かなくてはなりませんでした。この部屋だけの仕様だそうですが、起きてちょっとトイレに、というときも服をちゃんと着て鍵を持って行かなくてはならず。

朝食付きのプランでしたが、とてもよかった。見た目も味も満足でした。数種類のセットから選べるので、2日違うメニューを選びましたが、どちらもよかったです。

バンコクでの宿をどこにしようかと思い探しているとやたらかわいらしい、
若い頃に憧れた海外の部屋そのもののようなブティックホテルを発見。
お値段もなかなかリーズナブルだったので即決。
いざ現地に出向くとこの辺りが実際に、駐車場の入口に
看守がつきっきりでいたりするような高級住宅地であることが判明。
隣近所も基本こんな建物炸裂。溢れるセレブ味。

いざ中へ入ると、デザイナーズホテルよろしく
モダンでセンスの良い調度品が多く配され、とはいえ
決して気取っておらず居心地の良い空間が広がっておりました。

こちらは全ての部屋のタイプや内装がそれぞれ異なっており、
私が宿泊したのは "Gabriel" というバルコニー付きの部屋。
グリーンが基調となった部屋は天井の照明が特徴的かつ
質の良いアンティーク調の家具で統一された広めのワンルーム。
一方でテレビが吊り下げられていたり小さめの冷蔵庫は若干無造作に置かれたりと
良い意味で少しだけ既成概念からずらすことで現代風な雰囲気に。
（あとお風呂場の鏡が Bluetooth スピーカーついてたりと妙にハイテク。）

交通の便ですが、BTS Ari 駅までは若干歩くものの
そこからは一本で Victory Monument や Siam、Chit Lom などに繋がり
街中へ出るにはとても便利な立地だと思います。

なおこちらにはエレベーターなんてものはなく思い切り階段だし
カードキーなんて洒落たもんじゃなく普通の鍵だったりするしと
近年のホテルに慣れ親しんでいる方にとっては不便と感じる部分があるかもですが、
そこは昔読んだ小説の主人公になりきって旅情を楽しんで頂きたいところ。

ちなみにチェックアウトの日に若干寝過ごし時間ギリギリで手続きをしたのですが
そんな体たらくにも関わらず「朝ごはん召し上がっていかないの？」と
ホテルの女性から促されたことに深く感動したことも付け加えておきます。
再びバンコクに向かった時にはまた別の部屋を予約し、
いつか全室制覇を、と試みています。