オーストリアのチロル州、シュトゥバイタールのフルプメス村にある、
農家民宿Schottenhof。アルプス真っ只中にある絶景のお宿です。
お宿は高台にあるので、部屋のベランダから
美しいシュトゥバイタールの山々と村の教会が見渡せます。
ここは小規模な家族経営の民宿で、酪農を営んでいます。
お宿の隣りには牛舎があります。
牛舎には牛とオウムが飼われています。
アルプスを望む緑の牧場には、ヤギの親子とロバが
のんびり牧草を食べています。
敷地内にはニワトリを放し飼いで飼っている一画があって、
朝食にはそのニワトリの新鮮な卵がいただけます。
お庭にはウサギ、ハムスターの小屋もあります。
また、ネコ2匹と犬1匹もいて、3匹ともとても大人しく、
家の内と外を自由に歩き回っています。
敷地内には、干草と堆肥が積まれている一画があります。
お部屋はチロルらしい、可愛らしい室内です。
クローゼットもあり、ハンガーも多いので、
長期滞在に向いています。
夏のベランダには、アイビーゼラニウム、ペチュニア、
サフィニアなど色とりどりのお花が育てられ
大変美しく咲いています。
とにかく、お花いっぱいの宿の外観がとても可愛くて美しいです。
家の壁面には牛の壁絵もあります。
この民宿の宿泊料金は、ダブルの部屋を一人で使用し
朝食付きで7泊泊まると、255.5ユーロでした。
2013年7月の為替レートが、1ユーロ130円でしたので、
1週間泊まって33215円くらいでした。
つまり、1泊朝食付きで4745円くらいで泊まれました。
自家製バターやチーズ、産みたての卵や、手作りのロールケーキ、
お庭のお花で作ったエルダーフラワージュース、
手作りジャムやパンなど、女将さんのスザンナさんが
作って下さった心づくしの品々が朝食で食べられます。
難点といえば、このお宿は高台にありますので
フルプメス駅からだと徒歩15分くらいは歩きます。
とてもきつい坂道を登らなくてはならず、
また、宿の前の道はまったく舗装されておらず、
デコボコ道を100m以上は歩かないと
民宿の玄関に辿り着きません。
よっぽどの力持ちでない限り、
フルプメス駅からスーツケースを転がして行くのは
無理ではないかと思われました。
ちなみに私は、お宿への往復はミュンヘン空港から
ダイレクトにお宿の玄関先まで連れて行ってくれる
乗り合いワゴン車を利用したのでアクセスは簡単でした。
フルプメス駅は小さな田舎の駅なので、
タクシーなどは停まっていません。
行かれる方は、その部分にどうぞ気をつけて下さい。
また、農家なので堆肥を敷地内に大量に貯蔵しています。
だから夏場はハエがいます。
部屋や食堂にも1~2匹は入ってきます。
ベランダに出ると、堆肥のにおいがします。
村の中心部へは徒歩10分くらい、
スーパーマーケットへは徒歩15分くらいです。
そのスーパーマーケットの近くに路線バスのバス停があります。
Kreuzjochbahn(SCHLICK2000)のロープウェイ乗り場へも
徒歩15分くらいで行けます。
フルプメスという村自体が坂にへばりついているような
村なので、どこへ行くにも、坂道を歩くことが多いです。
女将さんのスザンナさんは大変親切で、
英語をちょっぴり話しますが大部分はドイツ語です。
チロルの素朴な美しさを体感したい方、
動物が好きな方、お花が好きな方にお薦めのお宿です。