ジャグジーバス付の80平方メートルの客室、朝食、空港送迎込みという条件で1863.14THB++という料金につられて予約してみました。実は宿泊する前、最初はホームページのコンタクトフォームから、2度目は他社予約サイトから調べたメールアドレスに空港送迎をお願いしたのですが、どちらにも返信はなく、当日は午前9時半頃に空港からタクシーに乗ってホテルに向かいました。車窓から見たホテル周辺は何もないところといった印象ですが、タイ人用カラオケ屋さんだけは集中していました。タイのホテルに何度も宿泊している一般的な経験から「まぁチェックインできるだろう」と何の疑問も持たなかったのですが…。木造が印象的なホテルの建物は想像していた以上に大きく、玄関には大きな麒麟、ロビーは小ぢんまりしていますが天井が高く、その欄間のような場所に書かれたラーマキエンやラーマーヤナを題材にした絵画が客を出迎えます。デザインは、その名の通りにランナー様式って感じです。さてレセプションで「チェックインは2時からになります」と厳命が下りました。「ではチェンマイ門あたりで食事でもして来ます」と言うと、「ホテルの車でお送りします」とのこと。客の要望に応じて車を出してくれるのは有難いことです。2時過ぎにホテルに戻ってチェックイン、荷物を運ぶスタッフにエスコートされて客室へ入りました。客室はラーンナースイートと名づけられていますが、スイート仕様ではありません。もちろん広さにはゆとりがありますが、80?もあるとは思えません。壁には菩提樹をモチーフにしたような大きな絵。客室の位置は南西角で、2面を窓に囲まれていることもあって西日が差しみ、エアコンが入っているにもかかわらず暑いです。築年数の経った木造建築を改装してホテルとしてオープンさせたらしく、所々に経年劣化が感じられるのは仕方ないのですが、バルコニーへ開けた窓やドアは大きな隙間だらけで、エアコンの冷気が逃げてしまっていることが判明。客室に入ったときに暑かったのは、これが大きな原因だったようですし、もちろん虫も入り放題です。三角枕の置かれたリビングスペースにはフルーツと共にカーオテン(ランナーの伝統的な米菓子)があるのはチェンマイらしいです。バスルームも床以外は、何とシャワーブースまで木造で、色のついた明かり窓が印象的です。ただ肝心のジャグジーは作動せず。それでも夕刻には冷たい飲み物と小菓子が運ばれてくるなど、概してサービスは良いと思うのですが、バルコニーにはタバコの吸い殻、ベッドサイドの照明の電球の片方が切れているなど、根本的なサービスのシステムに誤解があるような気がします。朝食は簡単なビュッフェで、とても250THBもするとは思えませんし、極めつけは含まれているはずの朝食料金を請求されたことです。外にタクシーを待たせてありましたし、印刷した予約確認書を探す時間も惜しかったので、押し問答を避けて支払いました。どうなんだろうか…。