ルロワイヤルモンソーラッフルズホテルパリは、シャルルドゴールエトワールに聳え立つ凱旋門から徒歩で約5分という最高のロケーションに位置するパラスホテルです。
パラスホテルとはフランスのホテルの格付けの新基準で五つ星を超える最高級ホテルにのみ与えられる称号です。ロケーションの良さ、格式、歴史、快適な設備、ハイクオリティなサービス、ホスピタリティなどの面で基準を充たし第1次審査、第2次審査をパスしたホテルのみが、最高級パラスホテルとして認定されます。
パラスホテルの称号の有効期間は5年間で5年を経過する度に審査がありパラスホテルにふさわしいかどうか再度厳しくチェックされます。
現在フランスでは16軒のホテルがパラスホテルに認定されておりそのうち8軒がパリに存在しています。パリに存在するパラスホテルはルロワイヤルモンソーラッフルズホテルパリ、フォーシーズンズホテルジョルジュサンク、プラザアテネ、パークハイアットパリヴァンドーム、ムーリス、マンダリンオリエンタルパリ、シャングリラパリ、ルブリストルです。
ルロワイヤルモンソーは1928年にオープンした歴史と伝統を誇る老舗ホテルですが、パリの超高級ホテル間の熾烈な競争に勝ち抜く為2年間という歳月を費やして大規模なリノベーションを実行しました。そしてラッフルズホテルの傘下のホテルとなり2010年ルロワイヤルモンソーラッフルズホテルパリとしてリニューアルオープンしました。
パリに存在する最高級、超一流ホテルといえどもによる歳月の流れによる建物や客室の経年劣化は避けられません。しかもパリは魅惑に溢れたデスティネーションですからニューカマーが続々オープンするという状況においては大規模なリノベーションは必然的な流れであったといえます。
現在リッツ、クリヨンが、リノベーションの為、完全にクローズしているのは、リニューアルオープン後に最高級パラスホテルの認定を受ける為であり勿論コンペティターを強く意識していることは言うまでもありません。
これまでリッツ、クリヨンと並び称されてきたルロワイヤルモンソー、ジョルジュサンク、プラザアテネ、ムーリス、ルブリストルは既にパラスホテルに認定されておりパリではニューカマーであるパークハイアット、マンダリンオリエンタル、シャングリラもパラスホテルの称号を受け更に今現在はまだパラスホテルではないもののペニンシュラが開業しパリの最高級、超一流ホテルのマーケットに参戦した為、近い将来パラスホテルに認定される可能性が極めて高いことを考慮するとマーケティング的な視点から判断しても今後最高級、超一流ホテルのマーケットにおける競争は更なる激化必至といえる時代を迎えたと思います。
ルロワイヤルモンソーラッフルズホテルパリの大規模なリノベーション・・・インテリアデザインを担当したのはフィリップスタルクです。フランス人デザイナー、フィリップスタルクは世界中を舞台に大活躍しこれまでに様々なホテル、レストラン、カフェなどのデザインを手掛けてきましたが、ルロワイヤルモンソーラッフルズホテルパリではフィリップスタルクならではのモダンラグジュアリーな感性、コンテンポラリーな空間と伝統、格調の高さを誇る老舗ホテルの華麗なる雰囲気が見事に融合しています。
宿泊したのはギャラリースイートです。広さは約70㎡です。スイートルームにはクリスマスツリーがディスプレイされていてクリスマスのパリの煌めき、華やかさがこのスイートルームに凝縮されていると感じました。
ピエールエルメのマカロン、フィナンシェなどのウェルカムスイーツの他フルーツ、ミネラルウォーターなどが用意されていました。
ギャラリースイートはリビングエリア、大きくて寝心地最高のベッドそしてフィリップスタルクならではの大胆で斬新な総鏡張りのバスルームが特徴的です。バスルームは勿論、独立したシャワーブースを備えていて水圧は最高でした。トイレはシャワーブースの隣に1ヵ所そしてスイートルームのエントランスの近くにもう1ヵ所あります。バスルームのシンクはダブルシンクで便利に使えます。
バスアメニティはシャンプー、コンディショナー、シャワージェル、ソープなどクラランスのアメニティとルロワイヤルモンソーのオリジナルのバスソルトなどが用意されています。バスタブは大きく深くて寛ぎのバスタイムには最適です。
スイートルームにはとても広いウォークインクローゼットがありますが、このウォークインクローゼットもバスルーム同様、総鏡張りです。
ルロワイヤルモンソーラッフルズホテルパリのダイニングはメインダイニングのフレンチレストラン、ラキュイジーヌ、イタリアンレストランのイルカルパッチョ、Barでありオールデイダイニングでもあるルバー・ロングが存在しています。
メインダイニングのフレンチレストラン、ラキュイジーヌはミシュラン一つ星を獲得した実績があります。エグゼクティブシェフを務めているのはローランアンドレそしてペストリーシェフは勿論ピエールエルメです。
ラキュイジーヌで提供されている朝食はコンチネンタル、ブッフェの2種類ありますが、勿論ブッフェスタイルを選択しました。料金は58ユーロです。
ラキュイジーヌの朝食はパリのパラスホテルの中でも際立っていてパリ最高の朝食であるという評価が定着していましたが、プリヴィレジアチュール 2014(Prix Villegiature2014)でヨーロッパ最高の朝食に選出されました。ピエールエルメ尽くしの贅沢な朝食を堪能することができますよ。
クロワッサン、クロワッサンイスパハン、クイニーアマン、クグロフ、パンアンフィニマンカフェ、パンオショコラ・・・そしてピエールエルメ特製のショコラショー、グラノーライスパハン、ヨーグルトイスパハンも味わうことができます。コンフィチュール、チョコレートスプレッドもピエールエルメ特製!
天才ピエールエルメの真骨頂、才能、ひらめき、創造性が遺憾なく発揮されている最高の朝食をパリのパラスホテルのメインダイニングのフレンチレストラン、ラキュイジーヌで堪能する悦びを感じることができます。
ラキュイジーヌはランチ、ディナーも充実していて更に土日限定のブランチは大人気です。
イタリアンレストランのイルカルパッチョはミシュラン一つ星を獲得しています。ランチ、ディナーの評価が高くイルカルパッチョで提供されているスイーツ(ドルチェ)もすべてピエールエルメ特製です。
ルバー・ロングは朝食、ランチそしてピエールエルメのスイーツを味わうことができる他タパスメニューも充実していて火曜日?土曜日は8:30~深夜2:00迄、日曜日、月曜日は8:30~0:30まで営業しているので便利に使えます。
ルロワイヤルモンソーラッフルズホテルパリのすべてのダイニングで、ピエールエルメのスイーツの味わいを堪能することができます。
かつてフォションのエグゼクティブペストリーシェフを務めスイーツ界のピカソと呼ばれフォションから独立後は自らのブティックをオープンしパリのスイーツ界に君臨するだけではなく世界を舞台に活躍しているピエールエルメが、ルロワイヤルモンソーラッフルズホテルパリのペストリーシェフを務めているのは本当に魅力的です。パリで味わうピエールエルメはひと味違います。
ルームサービスメニューも充実していますが、ルームサービスをオーダーすると5ユーロのルームサービスチャージが加算されます。
ルロワイヤルモンソーラッフルズホテルパリが、フィリップスタルクとピエールエルメを起用したことによって集客に計り知れない程大きな効果を上げていることは間違いありません。
スパはクラランスのMy Blend by Clarinsが、パリの中心にありながら最高の寛ぎを提供しています。1500㎡の広さを誇るスパには23mの室内プールを始め様々な施設が存在しスパメニュー、フィットネスメニューが充実しています。
ワッツ、サウナ、ハマム、ヨガ、ピラティスなどストレスフルな現代社会と対峙しそのストレスを克服する為に必要不可欠なメニューが揃っている他ヘルシーなスムージーやサラダなどを開発しルバー・ロングにて提供しています。
ホテル館内にはkatara cinemaという99席の映画館が存在しています。Royal Monceau Film Clubという名称で毎週日曜日に過去の名作映画を上映しています。このミニシアターでは映画を楽しみながらピエールエルメ特製のポップコーンを味わうことができます。
料金は映画+シャンパン+ピエールエルメ特製のポップコーン=40ユーロ、映画+シャンパン+ピエールエルメ特製のポップコーン+ラキュイジーヌでのディナー=95ユーロです。
ホテル館内にはアートコンシェルジュが常駐しアートに特化したブックストア、アートギャラリーが存在しています。
パラスホテルはキッズプログラムも充実しています。Le Petit Royal/ルプチロワイヤルというノーブルなネーミングを裏切らない内容です。たとえばイタリアンレストランのシェフと一緒にピザを作る・・・プライベートガイド付きのパリ探検など・・・とても夢があるしキッズの夢を育むプログラムです。
ルロワイヤルモンソーラッフルズホテルパリは最高級パラスホテルでありリーディングホテルズオブザワールドにも加盟しています。シャンゼリゼの賑わい、煌めき、パリのランドマーク凱旋門からも至近距離という最高のロケーションに位置しています。
ラグジュアリーなパリの休日を楽しむには最適なホテルだと思います。