ウブド中心の王宮や市場からハノマン通りで南へ車で約10分。徒歩では歩道はガタガタで歩きにくく暑いと厳しいでしょう。
ホテル正門近くのバレ(東屋)がフロントになっており、チェックイン、残念ながらウェルカムドリンクはありませんでした。客室はビルディングタイプとヴィラがありますが、プライベートプールがあるスーペリアヴィラに宿泊しました。フロントでの説明はそこそこに、荷物を持ったスタッフに従って、川に架かる橋を渡り、蓮の花が咲く池に架かる橋も渡り、石の銅像や灯篭がある階段を上がると、ヴィラの門が現れます。門を開けると庭には、プライベートプールのほか、座布団と炬燵のようなテーブルがあるバレ、張り出した屋根の下には、赤いクッションつきのベットも見えます。
室内に入ると、真っ白な天蓋付きの大きなベットがあり、とても素敵です。別のドアを開けると、洗面台と荷物置き場、洋服ダンス、その中には、金庫や真っ白なナイトウェアもあります。更にガラス戸を開けると、半屋外となったところに鏡台と大きなバスタブ、シャワーブース、トイレに小さな池のようなものまで。とても広いです。なお、初日、ベットから生乾きの臭いがして、次の日に交換をお願いしました。
アメニティは歯ブラシ、カミソリ、くし、ソーイングセットが豪華な木箱に入っています。ただし、くしを髪の毛に通すと、くしの歯がくねくねと曲がってしまい、使い物にならない粗悪品でした。シャンプー、コンディショナー、ボディソープ、石鹸、シャワーキッャプがありましたが、シャンプーやコンディショナーは質が悪く、コンビニで日本製のものを買って使った方が良いでしょう。毎日ミネラルウォーター2本を用意してくれます。
トイレはインドネシア式で便座の横にハンドシャワーがあります。ハンドシャワーは、どうしても洗うと水が床にまき散らされるためなのか、トイレの床が汚く、素足で入りたくありませんでした。持参した使い捨てスリッパをトイレ用に使いました。なお、竹で編んだ室内用のスリップはありました。
バスタブは巨大ですが、お湯を溜めていると次第に冷たくなってしまいます。そこで、最初のうち出る熱湯を少し溜めてから水を加えて、なんとか入れる程度の温度と深さにして体を温めました。その間はお湯を使わないようにし、そのうち、ボイラーがお湯を貯めだしただろうと思われる頃を見計らってシャワーを使いました。素敵なヴィラなので、十分なお湯がでてゆっくりお風呂に入ることができたら、どんなに良いのになぁと思います。鏡台にはコンセントがないため、そこでドライヤーをかけることができず、あまり役に立ちませんでした。
スーペリアヴィラのプライベートプールは6、7m×2mほどの大きさで水が壁際の銅像から常に出ています。水は冷たいですが、なんとか泳げました。雨季は厳しいかもしれません。夜はカエルの声が聞こえます。なお、誰でも利用できる大きなプールもリゾート内にあります。
ホテル敷地は美術館と一体になっており、川や池もあって自然豊かな場所です。日中の散策は楽しいですが、日が暮れてから敷地を歩くのは照明が少なく、とっても寂しいです。洋服ダンスに懐中電灯があるので、それを持っていってもよいでしょう。
いくつかのレストランがあって、朝食はフロント近くのタイ・レストランです。レストランに行くと、なぜか、たくさん席があるにもかかわらず、スタッフが運ぶのに便利なところに宿泊客分の席が並んで用意してあります。ゲストの意向よりスタッフの利便が優先されています。朝食のメニューを数種類から選ぶことができますが、アメリカンブレックファーストのメニューでも食べきれないほど選ぶことができます。注文に応じて調理をしてくれるので温かい卵料理が食べることができました。
レゴンダンスなどを鑑賞し、カフェアルマで夕食をするイベントを開催しています。鑑賞だけでも良いようですが、せっかくなら、食事つきが安くておすすめです。フロントがあるホテル正門ではなく、カフェアルマがある出入口の奥に、野外の舞台があります。夜7時の開始直前に、臨時の受付で現金を払って入場したにもかかわらず、私たちが宿泊客であるためか、欧米人がたくさん座っているなか、少し横ではありますが一番前に席を設けてもらえました。夜、ライトの明かりに浮かびあがった舞台で独特の音楽を聴きながら、踊り子を見る体験は格別でした。また、公演後カフェでの食事となるので、終わったらすぐにカフェに向かいましょう。私たちはのんびりしていたので空いた席が少なく、スタッフが暗くて寂しい、誰も座りたがらない席を指すので、私たちは断って、空いた席でも明るく良い席にしました。いまだに欧米人を優先するような傾向があるようです。食事は決まっているのでドリンクメニューをもらって注文します。スープ、ナシゴレン、デザート(果物)という順です。量は多くないものの、味もよく食べやすかったです。なお、宿泊客はチェックインの時にもらったカードを見せれば10%の割引になります。また、そのカードで美術館に無料で入場できます。
ウブドセンターへのシャトルサービスが9往復ありますが、時間帯が合わないと利用できないことと、私たちがいたときは宿泊客が少ないためなのか、事前に時間を言わないと運行していませんでした。それ以外の時間で利用する場合には一人片道25,000ルピアが必要です。
ホテルのスタッフは親切です。しかし、多くを期待しない方が良いでしょう。二つのことをお願いしたら、一つは忘れてしまうようです。車の手配とヴィラへ朝食を運んでもらうよう依頼しましたが、翌朝に朝食は届きませんでした。。。面倒なことは避けるいい加減さもありますが、相談すれば応じてくれる親切さはあります。なお、スタッフには、日本語を流ちょうに話す人がいて、なにかと相談できそうです。
ある夕方、私の妻がヴィラに戻ると、トイレやバスタブを囲む壁の上に、見知らぬインドネシア人が立っているのを見て、すっかり怯えしまいました。隣で工事をしているとはいえ、宿泊しているヴィラの、しかもトイレや浴室がある壁の上に立つとは信じられません。簡単に入ってこれるし、トイレも丸見えです。翌朝、フロントマネージャーのニョーマン氏にクレームも申し立てました。工事のためにしたことだからと言っていました。謝罪の代わりにディナーに招待するという申し出がありましたが、私たちは辞退しました。しかし、シャワーブース前に土が落ちて汚れていたことが気になります。
ホテル周辺は、正門よりカフェアロマの出入口の方が繁華街に近く、店舗も多いです。賑わいがあるアラヤ・ウブド・リゾートやココ・スーパーマーケット、クラクラバスのバス停があるところまで徒歩15分ぐらいで、コンビニ、スーパー、レストラン、街スパなどがあって便利です。なお、クラクラバスを利用する場合には、ココ・スーパーマーケットの隣のバス停を利用することになるので、ホテルに事前に向かいに来てもらうか、スーパーの駐車場にいるタクシーの運転手と交渉するのが良いでしょう。足元を見て高い金額を言ってきますが、すぐ近くなので値下げさせましょう。私たちはスーパーでの買い物帰りに利用しましたが50,000ルピアで落ち着きました。
ホテルのセキュリティでは、残念ながら十分とは言えそうもありません。敷地内には誰でも入ってこれる状態で、巡回もしてないのが気がかりではあります。のんびりしたところでそうそう危ないことはないとは思います。