台北に2軒しかない「スモールラグジュアリーホテルズ」のうちの1軒で、客室数は81室。12歳以下の子どもは宿泊不可という静かな大人向けのホテルである。
台北車駅の隣り、中山駅から徒歩10分と少しアクセスが悪いが、それでも宿泊する価値がある。
なんといっても最大の特徴はホテルが丸ごと美術館のようであること。
台湾の菓子メーカーである旺旺(ワンワン)の経営者が蒐集した美術品が数多く展示されている。
館内を歩き回って美術品を鑑賞するのも愉しい。
宿泊者用のラウンジには常に数種類のお菓子とお茶が置かれており、自由に食べることが出来る。
また、2階のダイニングでも朝食ビュッフェ、昼間はお菓子やフルーツ、夕方はアルコールが無料で提供されている。
フロントの前を通らないとエレベーターホールへ行かれないうえ、エレベーターはカードキーがないと動かないのでセキュリティーは万全である。
部屋はとても上質で、ベッドの寝心地も最高に良い。
もちろん、お部屋は一分の隙もなく清潔である。
また、バスタブがあることも日本人にとっては有難いことである。
しかもユニットバスや欧米のような細長いバスタブではなく、深くて肩まで浸かれる浴槽。木の湯桶やバスソルトも嬉しい。
とてつもなく広いとか、派手なゴージャス感は無いが、上質でゆったりと落ち着けるお部屋(ホテル)である。
また、スタッフのホスピタリティーも最高レベル。
2016年に宿泊した時は日本語がほとんど通じず、コンシェルジュが一生懸命に日本語を勉強している姿が微笑ましかった。
それが2019年に訪れたらフロントスタッフ全員が流暢な日本語で応対してくださったのでとても驚いた。
最後に特筆すべきは、フロントの隅にひっそりと置いて売られているパイナップルケーキが絶品だということ。
お部屋にも無料で宿泊人数分のパイナップルケーキが置かれているのだが、とても美味しかったので帰りにお土産として買い求めた。
ひと箱8個入りで380TWD(1,520円)、850gもあるのでLCCの手荷物重量制限に注意!
パイナップル餡がぎっしりと詰まっていて、しかも甘ったるくない。
日帰りで台湾を訪れた際にも、わざわざ買いに行くほどである。
台湾で最も美味しいパイナップルケーキ、絶対に買うべき、お勧めである。