もう20年以上前の話になりますが、このサパンクワイの辺りで夜遊びしていた頃から、ミドホテルなどと同様に有名ホテルで、気になる存在であったものの、宿泊する機会は今までまったくありませんでした。このままでは一生利用することもないと思い、ドンムアン空港でバンコクに戻り、翌日はスワンナプーム空港利用というスケジュールの中で利用して見ました。階段を上った先のドアには常にベル係がおり、天井から下がるシャンデリアの下にはクリスマスの飾り付け、古風なデザインのライトに飾られたロビーも、さぞかし昔は高級ホテルで鳴らしたであろうことが想像できます。レセプションでは「予約済みですか?」と尋ねられたので、飛び込みの宿泊客も少なくないのでしょう。支払いはクレジットカードで済ませましたが、ギャランティーとして現金で500THBを要求されました。なぜクレジットカードじゃ駄目なのか不思議です。エレベーター横にはキリスト教関係のような像が飾られていました。8階の客室階に到着すると、そこは中空に吹き抜けのあるロの字型になっており、見下げると3階辺りが底辺(ロビーは2階)になっており、そこには何かクリスマスらしい飾り付けのされた一角になっていました。さて客室は…古風ではなく、間違いなく古いです。以下、気付いたことを挙げ連ねておきます。クローゼットを開けようとしたら扉がはずれたこと。ガラス窓の足元に換気扇があるため、作動中はカーテンを閉じることができないこと。窓ガラスは普通に開くのも安全上どうかと思いますが、窓の向こうはアパートでした。また建て受けが悪くなっているのでしょう、風でガタガタと音がするので、窓を少し開けて風力を分散させないと寝られなかったこと。ベッドのシーツの色はアイボリーなのか経年劣化なのか分からなかったこと。もちろん無料のコーヒーなどはありませんでした。バスルームもかなり草臥れていたのですが、バスタブの蛇口からのお湯をシャワーに切り替えるコックが作動せず、情けない状態になりました(涙)。翌日の朝食はビュッフェではありますが、品数が多くないことは仕方ないとして、焼かれたトーストが山積みされて冷え冷えであったことは初めての経験でした。最後はチェックアウト時、タクシー代が欲しいので20THBを5枚下さい」と500THBを差し出したら、やり手ババアのようなスタッフは「こちらも欲しい」と100THB札5枚のみをよこしました。ロビー周りのベル係はなかなか良かったのですが…。