駅前という立地の良さにひかれて、ここに3泊しましたが、サーヴィスの何たるかすらわきまえていないあきれたホテルでした。
(1)ウイーンからザルツカンマーグート(3泊)を経由してザルツブルグに入るため、大きな荷物は国鉄のハウスハウスゲペックを利用してウイーンから直接このホテルに送りました。送るに当っては、Aのホテルから電話して預けてあるBのホテルに取りに行ってもらい、Cのホテル(バイリッシャーホフ)に送ってもらうよう手配したので、初めてのことで無事着いたかどうか気がかりでした。
それで確認のため、途中から電話しました。電話に出た女性の対応は、アイドントノー、コールアゲン・トゥモロー、バイバイでした。このときは、たまたま荷物係が居なかったのだろうと善意に解釈したのですが、荷物係どころかフロントに1人居るだけのホテルでした。
(2)チエックインし部屋に入ると、セミスイートの部屋に4人で泊まるよう予約してあったのですが、タオル等の備品が2人分しか用意してありません。フロントに電話しようとしましたが通じません。やむなく降りて行って電話が掛らないというと、私の掛けた番号は違うといいます。しかし部屋に置いてあった番号表の番号に掛けたのですから間違いないと言っても違うと言い張るだけです。それでは見に来いと言って連れてきました。すると番号表を見て、ああこれは古い番号表だと言い、謝ろうともしません。
タオル等が届いたのは、もう一度電話してからでした。
(3)風呂に入ろうとしたら30℃くらいのぬるま湯しか出ず、とても入れません。フロントの係りを呼びましたが、手を入れてみてこれはホットウオーターだと言い張るだけです。責任者を呼べといっても、もう帰っていないというだけで結局その日は入れませんでした。
(4)そのほか、風呂のシャンプーの容器は最初から空だし、サービスで置いてあるティーバッグは前客が袋から出したものがそのまま置いてあり、入れてある籠には埃が積もっている、メードは集めたごみを室内に置きっぱなし、とあきれることばかりでした。
余りにひどいので、チエックアウト時に、人は良さそうなオーナーでしたが、これらを並べ立てて苦情を言いました。すると悪い条件が重なっただけだが申し訳ないと謝るだけでした。アジア人に対する人種差別ではないのかとも言いました。すると彼は“そんなことはない、自分にはアジア系の親戚も居るし、朝食時に日本人客にはオハヨウゴザイマスと言っている”と言います。このオーナーにしてこの従業員ありのサービスの何たるかをわきまえていないホテルでありました。結局宿泊料を1日分請求しないことで勘弁してくれと言い出したので、それが目的で苦情を言ったわけではありませんが、列車の時間も迫っていたので、それを受け入れて退散した次第です。