ハイセンスでなかなか良いホテルではあるのだが・・・。
なぜか「また泊まりたい」とは思わない・・・。
とりあえず問題点を挙げる。
・タイでは何かと白人重視があるようだが、このホテルのスタッフにもそれが濃厚に感じられた。しかしハイセンスなこのホテルには、残念ながら日本人よりも白人のほうが似合うことは間違いないから、あまり文句も言えない。
・私が宿泊した部屋は、半屋外の廊下を渡って行かねばならないのだが、半屋外ということは蚊などの小動物が容赦なく入ってくるということである。ムードが優先されたのだろうが、これは良くない。
・また、その廊下がタイル貼りの為、台車系のものが通るたびにカタコトカタコト音がして非常に耳障りである。
ということで、要はムードが優先されているので、実際の居住性については若干疑問符がつく。しかし耐え難いほどではない。
むしろこのホテルの最大の問題点はその立地と名称にある。
なにしろ立地条件が悪いのでタクシーを利用する必要があるのだが、物価の安いタイのこと、タクシー代くらいは目をつぶってやろう。
しかしホテルから出るときは良いとして、ホテルに帰る時、タクシーの運転手にどうしてもこの「スコタイ」が伝わらないのである。
そのままカタカナ読みで「スコタイ」と言っても、絶対に通じない。
カタカナで表すと「スコォ~タァ~イ」といった感じであろうが、特に「コォ~」は鼻音の如く鼻に響かせる必要があり、とても難しい。
この時の旅行は四人で行ったのだが、この至難の発音を克服し、見事タクシーの運転手に伝えることができたのはたった一人だけであった。
しかし、よしんば通じたとしても、必死に鼻に空気を響かせて「スコォ~タァ~イ」「スコォ~タァ~イ」と連呼する姿はかなり間抜けで、知人の前でそこまで思い切るのはなかなか勇気がいる。恋人同士ならなおさらだ。
ということで、まぁホテル名が書いてあるパンフレットか何か持っていけばよいのだが、そうはいってもとにかく我々にはホテル名が用意には通じないのが不便で仕方なかったのである。
他のクチコミを見てもこんなことは誰も書いてないようなので、特記しておいた。
なお、評論家の山本益博氏が朝食のクロワッサンとオレンジジュースをベタ誉めしていたが、どちらも不味くもなく、かといって目を見張るほど美味しいわけでもなく、ありきたりのクロワッサンとオレンジジュースであった。残念。