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方演芸発祥之地、山王町「てんのじ村」記念碑 - ミナミ(難波・天王寺)  のクチコミ

方演芸発祥之地、山王町「てんのじ村」記念碑

満足度: 3.0

さすらいおじさんさん 写真

さすらいおじさんさん
男性 / ミナミ(難波・天王寺)のクチコミ : 210件
旅行時期 : 2009/08(約17年前)

JR大阪環状線新今宮駅南側周辺はあいりん地区(釜ヶ崎)と呼ばれる日本最大のドヤ街・寄せ場(日雇労働者の就労する場所)として知られている。
あいりん地区には路上生活者が数多く居住し治安が悪く、これまで1961年から何度も暴動が起こっている。1990年には阪堺線南霞町駅が放火されて全焼し、近隣店舗が破壊されるという大規模な暴動があった。1992年以降バブル崩壊とともに大規模な暴動は起こっていないが小規模なものは時々起こっている。
JR新今宮駅の北側は通天閣・新世界・でんでんタウン・フェスティバルゲート・スパワールドなどが並ぶ観光地となっており近年は日雇労働者向けの簡易宿所の一部が海外・国内から日本・関西を旅するバックパッカー向けの安宿に改造されている。確かに日本は海外と比べて安いホテルが少ないので1泊800円くらいから宿泊できる宿は若者には喜ばれ「大阪のカオサン」と呼ばれている。JR新今宮駅の南側は危険地区で北側は比較的安全地区といえるが中南米を歩くと街に危険地域と安全地域があったのと同様のようだ。
黒岩重吾(くろいわ じゅうご1924?2003年)の1961年の直木賞受賞作品「背徳のメス」、はるき 悦巳(はるき えつみ1947年? )の漫画「じゃりン子チエ」、1960年公開の邦画「がめつい奴」などあいりん地区(釜ヶ崎)を舞台にした文学・映画作品も多い。
あいりん地区に隣接する山王町「てんのじ村」は昔から芸能人が活躍した新世界に近く、劇場の出演者らが1950年代には300人以上住んでいたといわれる。
難波利三(なんば としぞう1936? )は直木賞受賞作品「てんのじ村」で漫才師の半生を描いているが、ミヤコ蝶々、人生幸朗、平和ラッパ、海原お浜・小浜らも「てんのじ村」から人気者に育った。現在は往時の姿はなく漫才の父、秋田實(あきた みのる1905?1977年)筆の「てんのじ村記念碑」が阪神高速の阿倍野入口横にひっそりと立っている。
あいりん地区周辺は問題視されることが多いが浪速文化を育ててきた大阪らしい場所であることは間違いない。
日本の旅 関西を歩く 大阪のカオサン・JR新今宮駅南側周辺 :http://4travel.jp/traveler/sasuraiojisan/album/10372080/
(写真は「てんのじ村記念碑」)


同行者
家族旅行
アクセス : 
3.0
JR新今宮駅から徒歩10分、阪神高速の阿倍野入口横
人混みの少なさ : 
5.0
見ごたえ : 
2.5
バリアフリー : 
3.0

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