京都祇園西門を模した朱塗りの楼門・回廊が印象的な神社である。

5.0
旅行時期：2025/08（約4ヶ月前）

by たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。さん（非公開）

甲賀クチコミ：16件

創建は不明ではあるが、社伝によると平安時代初期に伊賀国阿拝郡河合郷篠山嶽より大原中に勧請された後に当地に移し祀られたことに始まり、当時は大原山河合寺と称したとされている。御祭神は須佐之男命でその像は国の重文指定を受けている。京都祇園西門を模した朱塗りの楼門・回廊を配したというだけあり、大鳥神社でも祇園祭が行われている。室町時代応永年間には既に祭礼が始まっていたという歴史のあるもので、夏季の水稲の守護神、疫神としての働きをする夏祭となっており、その壮観・華麓さは、夏をいろどる風物詩として現在に至っても親しまれている。

そんな大鳥神社が甲賀市夏詣の〝風鈴まつり〟の会場となると知り、今回訪れてみた。初参加ということで規模は小さく、手水舎一帯を飾り付けたものではあったが、初めての試みということで〝風鈴まつり〟見学を兼ねている参拝客がちらほら見かけられた。勿論規模の大きさだけではその価値が決まるものではないにしろ、もう少し目を惹くようなものにすれば…という残念な気持ちが残ってしまった。ド派手な朱塗りの楼門・回廊が背景となれば、それなりに〝見せ方〟を考えないと背景に埋もれてしまう…。

来年賛同するかどうかはわからないが、今年以上になった〝風鈴かざり〟を見てみたいと思える神社であった