他人を見下ろしたいという信長自身の心が具現化されたお城なのかも
- 4.0
- 旅行時期:2025/06(約7ヶ月前)
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by TOSHIさん(男性)
岐阜市 クチコミ:7件
金華山ロープウェーを降りてから、少し覚悟が必要です。本当の山頂に建つ岐阜城天守(復興)はもう少し上で、リス園を横目にもうひと頑張り。7~8分登って行きましょう! 登城ルートと下山ルートはそれぞれ狭いので一方通行とされているのですが、物理的にシャットアウトされているわけではないので関係なく上り下りをする人(外国人に限ったことではありません)がおり、正直迷惑ではありました。
岐阜城は、かつては「稲葉山城」と称し、戦国武将である斎藤道三の居城であったことでも有名です。大河ドラマ「国盗り物語」で平幹二朗が演じたのですが、その頃からずっと訪れたいと思っていました。その後岐阜城の名を天下に示したのは、織田信長がこの稲葉山城を攻略し、この地方一帯を平定するとともに、地名も井の口から「岐阜」と改称して天下統一の本拠地としてからでしょう。周の始祖である文王が身を起こした「岐」山と孔子の生地曲「阜」から名付けられたのだとは知りませんでした。
実際に上ってみると、その高さは想像以上で、眼下を鵜飼で有名な清流長良川が蛇行しながら流れ、南方の濃尾平野を木曽川が悠然と流れるさまを一望におさめることができました。この稲葉山を奪取して居城としたのは、何びとたりとも自分を見くだすことを許さず、全ての他人をその眼で見下ろしたいという信長自身の強い願いがあったのではないかと感じてしまいました。
岐阜城の入城券には資料館の入場券がセットになっています。1分ほど下った所にありますので、是非こちらも忘れず訪れてくださいね。
- 施設の満足度
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4.0
- アクセス:
- 3.0
- 人混みの少なさ:
- 3.0
- 見ごたえ:
- 4.5
クチコミ投稿日:2025/07/03
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