町内巡行
- 5.0
- 旅行時期:2024/07(約1年前)
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by Decoさん(男性)
大牟田 クチコミ:205件
大牟田市の夏の風物詩である大蛇山。
祇園祭りであり、山車の前後に大蛇の頭と尾が取り付けられ、口からは火花や白い息を吐きながら進みます。また、子どもを抱きかかえて大蛇の口元で”かませ”るようにすると、一年間無病息災で過ごせるとされます。
大蛇山まつりは7月の第3土日に、市中心部の西側、通称大正町通りにて催されます。
土曜日は祇園(神社)由来の六つの山が集まり、巡行・競演します。
日曜日は地域山(商店街や地域活動が母体となった大蛇山)やお隣の南関町からも参加して十以上の山車が集まり華やかな競演が見られます。
この日曜日には祇園六山は地元の町内を巡行し、隣接する地区の山と競演を経て、山崩し(大蛇山を崩す)が行われて終了します。祇園六山には、大正町での六山競演以上に町内巡行が重要な行事になっているそうです。
今回は大蛇山の発祥の地、三池地区の二つの山の一つ、三池藩大蛇山の町内巡行を一部ですが見ることができました。地元の皆さんとの厚い交流が感じられ、観光というよりも本来の大蛇山の姿、祭りの姿を見ることができました。
尚、一般的に大蛇山は鉦と太鼓の賑やかな囃子と「ヨイサー、ヨイヤサー」という掛け声で賑やかな印象がありますが、三池地区の大蛇山(三池藩と三池本町祇園宮の二つ)は、島原の乱に由来すると思われる「樂」が奏じられ「ワッショイ」の掛け声で、歴史と伝統と叙情性を感じました。
三池藩大蛇山は三池藩主から、三池本町祇園宮は柳河藩家老立花内膳家から下賜された山車から始まっており「御前山」と呼ばれています。
一口に大蛇山といっても江戸時代からの古い歴史のある三池地区、石炭産業と共に発展して大蛇山が導入された大牟田市中心部や三池港近くの諏訪の大蛇山、そしておそらくは1960年代以降に広まった地域山と、様々な形があり雰囲気も異なり、町の歴史が反映されていると思います。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 家族旅行
- アクセス:
- 3.5
- 人混みの少なさ:
- 3.5
- 催し物の規模:
- 4.5
- 雰囲気:
- 5.0
クチコミ投稿日:2024/08/12
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