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国立西洋美術館

美術館・博物館

国立西洋美術館 施設情報・クチコミに戻る

どこを見回しても世界の名画や彫刻像ばかりで時間を忘れ見入ってしまします。

  • 5.0
  • 旅行時期:2024/03(約2年前)
Lily-junjunさん

by Lily-junjunさん(男性)

上野・御徒町 クチコミ:13件

「国立西洋美術館」は、JR「上野駅」の公園口から出ると右手前方すぐのとこにあります。
★Ⅰ_「国立西洋美術館」
まずは、「国立西洋美術館」前にある庭園アートの鑑賞です。「国立西洋美術館」内を鑑賞する前に、是非見ていただきたいのが、「前庭」にある彫刻です。「前庭」には、彫刻作品が屋外展示されています。彫刻作品はそれぞれ圧倒的な迫力と存在感があります。「前庭」では、「オーギュスト・ロダン」の作品が5点、「アントワーヌ・ブールデル」の作品が1点、合計で6つの彫刻作品が飾られていて、しかも入場料を払わなくても、じっくりと鑑賞することができます。鑑賞した後はチケットの購入です。当日、そんなに混んでいなかったので、チケット売り場ですぐにチケットを購入できました。正面入口を入り「常設展」へ向かいました。「常設展」の入口は、正面入口をまっすぐ10mほど進むと右手にあります。
「常設展」の最初にある空間は、「ル・コルビュジエ」によって名付けられた「19世紀ホール」と呼ばれている空間で、この建物の中心にあるホールです。ここには、「常設展」の受付と「ロダン」の彫刻そして「国立西洋美術館」の模型があります。上を見上げると、屋上の明かり取り窓まで吹き抜けとなった開放感のあるホールです。そして、何よりもさすが「ル・コルビュジエ」だと感心したのは、1階から2階へは、彫刻作品と吹き抜けを眺めながら上れるように、階段ではなく傾斜のゆるいスロープが設置されていることです。
次に、「常設展」の受付へ進みます。ここで先ほど購入したチケットを提示します。受付入口で係の人に写真撮影について質問したところ、収蔵作品を展示している「常設展」では、私的使用、非営利目的に限って撮影可能ですという返事が返ってきました。ただし、「撮影NGマーク」が付いているものはもちろん撮影できません。それと美術品の劣化を防ぐためフラッシュ等の光を発するもの、人の鑑賞の妨げになる三脚等は使えませんのでその点は気を付けてください。
「19世紀ホール」からスロープを上って2階へといくと、「19世紀ホール」にある吹き抜けを囲むような回廊状の展示空間が広がっています。要は、吹き抜けの周りを回るようにして美術作品を鑑賞するような造りになっています。「本館2階」では、14世紀から18世紀までの絵画が展示されています。順路に沿って、「14世紀」を代表する「ルネサンス美術」、「17世紀」に花咲いた「バロック美術」、そして「18世紀」の「ロココ美術」などへと、美術史を合理的にそして時代を追うように観覧することができます。巡路にそって進んでいくと展示作品を観ながらも気になるのは、右手前方にある部分的に天井が低くなっている展示スペースです。ここにも「ル・コルビュジエ」の設計のこだわりがあります。建物の設計時に、「ル・コルビュジエ」考案の「モデュロール」と呼ばれる寸法を採用しており、人体にとって感覚的に心地良い空間が生まれています。次に、「本館」から「新館」に進みます。「新館展示室」には、松方コレクションを代表する「クロード・モネ」の「睡蓮」をはじめ、19世紀から20世紀の絵画が展示されています。そして、19世紀から20世紀の写実主義や印象派の絵画が展示されています。やはりここでのお気に入りは「クロード・モネ」の「睡蓮」です。鑑賞に疲れたら休憩するスペースも充実しています。中庭を眺めて休憩するには、「新館2階」の休憩所や「新館1階」の彫刻展示スペース、「本館1階」の「カフェすいれん」があります。ただし、「カフェすいれん」に入らなかったのですが、他の国立の施設に比べて値段が高かったので、小腹は外で満たすことにしました。ここで注意点です。「国立西洋美術館」は一度外に出ると再入場はできません。十分に芸術作品を堪能することができました。ここに収蔵されている芸術作品は展示替えを頻繁に行っているので、何回来ても何回観ても飽きることはありません。

01_【一口メモ】
⑴ 所在地 〒〒110-0007 東京都台東区上野公園7-7 電話:050-5541-8600
⑵ 開室時間
 常設展及び企画展…9:30~17:30 金曜・土曜日…9:30~20:00 ※入室は閉室の30分前まで
⑶ 休館日…毎週月曜日
※ ただし、月曜日が祝日又は祝日の振替休日となる場合は開館し、翌平日が休館
※ 年末年始(2022年12月30日〜2023年1月1日)
⑷ 常設展観覧料
① 一般5…00円 ② 大学生…250円
※ 高校生以下及び18歳未満、65歳以上、心身に障害のある方及び付添者1名は無料
  ※ 企画展は別料金となりますが、企画展の観覧券で常設展も観ることができます。。

02_【アクセス】
⑴ JR「上野駅」公園口から徒歩1分30m
⑵ 京成電鉄「京成上野駅」正面口から徒歩7分500m
⑶ 東京メトロ日比谷線・銀座線「上野駅」6番出口から徒歩6分450m

03_【「国立西洋美術館」の見どころ】
⑴ 「国立西洋美術館」の建物の外観
「国立西洋美術館」の建築様式は、「ピロティ」(高床)構造となっています。従来の建物は、石やレンガを   積み上げて壁を造ることで建物を支えていましたが、この「国立西洋美術館」は鉄筋コンクリート製の柱と床板で建物を支えています。1階の入り口付近まで歩いていくと、屋外に立ついくつかの柱があります。まさにこれが「ピロティ」です。
そして、「国立西洋美術館」の正面の「本館外壁」には緑色の玉石が埋め込まれたパネルが使用されていま   す。遠くから見るとまさにグリーンウォールで公園内の緑や紅葉の時期でも周囲に溶け込むような調和が感じられ、また、近づいてみることで玉石が敷き詰められているのが確認できます。
⑵ 「国立西洋美術館」の「前庭」にある彫刻
「国立西洋美術館」内を鑑賞する前に目を向けていただきたいのが、「前庭」にある彫刻です。「前庭」には、彫刻作品が屋外展示されています。彫刻作品はそれぞれ圧倒的な迫力と存在感があります。「上野動物園」、「国立科学博物館」などへ行く家族ずれやカップルも足を止めて作品に魅入っています。「前庭」では、「オーギュスト・ロダン」の作品を中心に、下記の6つの彫刻作品が飾られています。入場料を払わなくても、「前庭」にある彫刻はじっくりと鑑賞することができます。
①「オーギュスト・ロダン」の「考える人」   ②「オーギュスト・ロダン」の「地獄の門」
③「オーギュスト・ロダン」の「カレーの市民」 ④「オーギュスト・ロダン」の「アダム」
⑤「オーギュスト・ロダン」の「エヴァ」   ⑥「アントワーヌ・ブールデル」の「弓を引くヘラクレス」
ちなみに、「オーギュスト・ロダン」の「考える人」は、「地獄の門」の中央扉の上で、地獄の様子を眺めながら思案する詩人の姿として創られたそうです。その後「地獄の門」から切り離され「考える人」となりました。
⑶ 「19世紀ホール」
「常設展」の最初にある空間は、「ル・コルビュジエ」によって名付けられた「19世紀ホール」と呼ばれている空間で、この建物の中心にあるホールです。「本館」はここを中心にしてぐるりと回って看取する巡路になっています。ここには、「常設展」の受付と「ロダン」の彫刻そして「国立西洋美術館」の模型があります。上を見上げると、屋上の明かり取り窓まで吹き抜けとなった開放感のあるホールです。そして、何よりもさすが「ル・コルビュジエ」だと感心したのは、1階から2階へは、彫刻作品と吹き抜けを眺めながら上れるように、階段ではなく傾斜のゆるいスロープが設置されていることです。広いスペースにわずかの展示物しかありませんが、全く違った角度で見ると全てが新しく思えます。これは、「ル・コルビュジエ」は移動の合間に移り変わる景色の感覚を得るための「建築的プロムナード」を提唱して、人の移動を重視してきたからこそです。
⑷ 「2階展示室」~14〜18世紀の絵画が時代を追って並ぶ~
「19世紀ホール」からスロープを上って2階へといくと、「19世紀ホール」にある吹き抜けを囲むような回廊状の展示空間が広がっています。要は、吹き抜けの周りを回るようにして美術作品を鑑賞するような造りになっています。そして、このホールから2階へとつながる巻き貝のような螺旋状の構造こそ、「ル・コルビュジエ」が長年かけて練り上げていた「無限成長美術館」の思想を体現したものです。先見の明のある「ル・コルビュジエ」は、コレクションの増加に対して土地の広さが許す限り、螺旋を増やして美術館を大きくしていく「無限成長美術館」を構想していたそうです。また、下記の二つの特色もあります。
① 14世紀の作品から順番に展示
「本館2階」では、14世紀から18世紀までの絵画が展示されています。順路に沿って、「14世紀」を代表する「ルネサンス美術」、「17世紀」に花咲いた「バロック美術」、そして「18世紀」の「ロココ美術」などへと、美術史を合理的にそして時代を追うように観覧することができます。有名な作品からあまり知られていないが魅力的な作品ばかり、全て素晴らしい絵画です。私が特に感銘を受けたのは、「アンドレアス・リッツォス」作による 「三連祭壇画:キリスト磔刑」です。絵の現実を捉えた描写もさることながら、絵画と言うと一般的に四角の額に飾られるものですが、日本の屏風を思わせるような額でこんなスタイルもあるかと驚きました。
② 「本館2階」の天井は高さが微妙に違う~部分的に低い~
「19世紀ホール」からスロープを上って2階へといく訳ですが、巡路にそって進んでいくと展示作品を観ながらも気になるのは、右手前方にある部分的に天井が低くなっている展示スペースです。ここにも「ル・コルビュジエ」の設計のこだわりがあります。建物の設計時に、「ル・コルビュジエ」考案の「モデュロール」と呼ばれる寸法を採用しており、人体にとって感覚的に心地良い空間が生まれています。
ちなみに「モデュロール」とは、「モデュロール」(modulor)はフランス語で寸法を意味する「モデュール(module)」と「黄金比(section d’or)」を組み合わせた造語です。人間に沿った建築を目指して、ル・コルビュジエが人体の寸法をもとに尺度を考案しました。
⑸ 「新館展示室」~19世紀から20世紀の絵画が展示~
「常設展」を観覧する際には、2階の通路を使って「本館」から「新館」へ移動します。「新館」の設計は、「本館」建築にかかわった日本人で、「ル・コルビュジエ」の弟子である「前川國男」の事務所が担当しました。「新館」は「本館」の隣に、中庭を囲むような形で建てられ、昭和54年(1979年)に完成し、ちょうどその年は「国立西洋美術館」の設立20周年という記念すべき年と重なりました。
「新館展示室」には、松方コレクションを代表する「クロード・モネ」の「睡蓮」をはじめ、19世紀から20世紀の絵画が展示されています。そして、19世紀から20世紀の写実主義や印象派の絵画が展示されています。やはりここでのお気に入りは「クロード・モネ」の「睡蓮」です。パソコンのマウスパッドもいまだに「睡蓮」を使っています。ちなみに、「クロード・モネ 」は50歳を過ぎて自宅で庭園づくりをしながら、池の睡蓮をモチーフとして繰り返し描き続けたそうです。睡蓮は、天候や時間帯によって表情が変わるので、数多く残された1点1点の絵画も雰囲気が異なるそうです。そして新館2階の奥(常設展9)には、印象派を代表する画家である「クロード・モネ」の「睡蓮」、「舟遊び」、「セーヌ河の朝」、「陽を浴びるポプラ並木」など作品が展示されています。

施設の満足度

5.0

利用した際の同行者:
一人旅
アクセス:
5.0
JR「上野駅」公園口から徒歩1分30m
コストパフォーマンス:
5.0
この入場料で世界の美術作品を堪能できるのは素晴らしいことです。
人混みの少なさ:
2.0
外国人の観光客や修学旅行生の姿が目立ちます。
展示内容:
5.0
充実した展示内容で表現に困ります。素晴らしい作品ばかりです。

クチコミ投稿日:2024/07/12

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