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題経寺(柴又帝釈天)

寺・神社・教会

題経寺(柴又帝釈天) 施設情報・クチコミに戻る

二天門から帝釈堂を見ると瑞竜の松が覆いかぶさっているように見えます。迫力満点の壮観な風景です。

  • 4.5
  • 旅行時期:2024/06(約2年前)
Lily-junjunさん

by Lily-junjunさん(男性)

亀有・柴又 クチコミ:18件

京成金町線「柴又駅」の改札出入口を出ると正面に「フーテンの寅像と見送るさくら像」があります。前方を見ると参道の入り口の看板(門)が見えます。道なりに前方に直進すると「柴又街道」があるので、それを渡ればレトロな「帝釈天参道」が続きその先に「二天門」がそびえ立っています。
【「柴又帝釈天題経寺」のお薦め参拝巡路】
①《「二天門」》⇒②《「浄行菩薩」》⇒③《「御神水」》⇒④《「瑞竜の松」》⇒⑤《「帝釈堂」》⇒⑥《「彫刻ギャラリー」》⇒⑦《「邃渓園」》 ※その他、多数石碑等もあります。

「柴又帝釈天題経寺」境内への入り口はこの「二天門」です。この門を抜けると正面に趣のある「帝釈堂」が建っています。「二天門」は明治29年(1896年)に、江戸期建築の最後の名匠と呼ばれた大工の棟梁の「坂田留吉」によって作り上げられました。総欅造りで、建材を全てケヤキの木を使って組む手法がとられており「固く」「腐りにくい」ケヤキの性質により、建物が長持ちすると同時に芸術的な美しさも醸し出しています。そして、「二天門」には帝釈天の配下の四天王のうち、南方守護の「増長天」、西方守護の「広目天」が目を光らせて邪気を追い払っています。
「二天門」を潜り、まず「浄行菩薩」を参拝します。「浄行菩薩」は、この世を浄化し、人々の罪を洗い清め、流してくれるといわれています。続いては、「浄行菩薩」の右手にある「御神水」で手を清めす。
次に、「高さ」が約10.0m、「枝張」は東西約16.6m、南北約19.3 m、「目通り幹周」が1.8 mもあり、四方に枝を拡げている「瑞竜の松」の下を通り「帝釈堂」に進みます。「柴又帝釈天題経寺」には宗祖の「日蓮」が自ら彫ったとされる帝釈天の「板本尊」が安置されていたのですが、江戸時代中期に一時所在不明となっていました。その後、安永8年(1779年)に本堂の修復をした際に棟木の上から発見されたものが、この「帝釈堂」に安置されています。そして「御本尊」が発見された日が「庚申」に当たったことから、「柴又帝釈天題経寺」では60日に一度の「庚申の日」を縁日として、「帝釈天板本尊」を開帳しています。「帝釈堂」内に、東方守護の「持国天」、北方を守る「多聞天」が「帝釈天」の脇士として配置され、「帝釈天」を守護しています。
次に、「庭園・彫刻ギャラリー共通券」を購入し、まず、「彫刻ギャラリー」を鑑賞します。「帝釈堂」の見どころは内外に、数多くの木彫が施されています。特に有名なのは、「帝釈堂内陣」の外側にある十枚の胴羽目彫刻です。これは、仏教経典の中でも最も有名な「法華経」の説話を選び出して彫刻したものです。「法華経説話彫刻」は、「喜見域」と「帝釈堂」の外壁をめぐる10枚の胴羽目彫刻です。「法華経」は、釈迦の説法を巧みな比喩を用いて物語のように伝える経典です。その説話から抜粋した題材を、ケヤキの一枚板10枚に彫刻しました。法華経の説話を描いた細微な作品で、欅材の木彫は近世法華経美術の頂点をきわめています。「加藤寅之助」が大正11年(1922年)に最初の1枚を彫り上げ、東京在住の名人彫刻師9人に依頼し、昭和9年(1934年)に12年の歳月をかけて完成しました。この「法華経説話彫刻」は、「縦巾」が1.27m、「横巾」が2.27mあります。なお、作品の下絵にあたる彫刻原型は「大客殿」に飾られています。一つ一つの彫刻作品が丁寧に彫られたということが手に取って分かります。こんな素晴らしいものを見ることができて感激です。「彫刻ギャラリー」を見学した後は、「邃渓園」へ進みます。「邃渓園」の由来は、庭園の滝の風情がもの静かであることによるそうです。ここでの庭園鑑賞は疲れた足を休めるのにもってこいの場所です。この「邃渓園」は、昭和40年(1965年)から昭和47年(1972年)の7年の歳月をかけて、造園師、「永井楽山」によって改修、完成されました。「邃渓園」の「大客殿」に入ると、緋毛氈が敷かれた廊下が伸びています。目の前には池を配した庭園が広がっており、落ち着いたたたずまい。優雅な気分で、緑と水が調和する庭を眺めることができます。「邃渓園」の庭園内は立ち入り出来ませんが、屋根のある渡り廊下を巡り、視点を変えながら庭園の美しい景色を楽しむことができ、心も癒され、十分目の保養もできました。特に、Z字型に続く渡り廊下から100mほどの区間が「邃渓園」の一番お薦めの眺望です。

【法華経説話彫刻の作品名と彫刻者】
1 塔供養図…金子光清 2 三車火宅図…木嶋江運 3 一雨等潤図…石川信光
4 法師修行図…横谷光一 5 多宝塔出現図…石川銀次朗 6 千載給仕図加府藤 正-
7 竜女成仏図山本 一芳 8 病即消滅図今関 光次 9 常不軽菩薩受難図・法華経功徳図…小林直光
10 法師守護図…加藤寅之助
01_【一口メモ】
⑴ 所在地 〒125-0052 東京都葛飾区柴又7-10-3 電話:03-3657-2886
⑵ 開門時間…5:00~20:00
⑶ 閉堂時間…① 平日:17:00 ② 土日祝祭日:18:00
⑷ 御祈願受付時間…9:00~15:30
⑸ 彫刻ギャラリー「邃渓園」…9:00~16:30
  庭園・彫刻ギャラリー共通(1名につき) ① 大人400円 ② 子供(小・中学生)200円
⑹ ご本尊
「日蓮聖人」が彫ったとされる「帝釈堂(板本尊)」

02_【アクセス】
⑴ 電車を利用する場合
① 京成金町線「柴又駅」改札出入口から徒歩3分270m
② 北総公団線「新柴又駅」北側出口から徒歩12分1000m
⑵ バスを利用する場合
① [金町駅] ⇒[新小岩駅]≪京成バス:小55≫
・バス乗り場:「金町駅南口」(1番のりば)
・3停留所目(「浄水場」の次の停留所) 所要時間約5分 
・9時から17時の間に1時間平均8便 
・「柴又帝釈天」下車で下車し「帝釈天」入口まで徒歩3分230m
② [新小岩駅] ⇒[金町駅]≪京成バス:小55≫
・バス乗り場:「小岩駅南口」(1番のりば)
・10停留所目(「柴又六丁目」の次の停留所) 所要時間約14分 
・9時から17時の間に1時間平均8便 
・「柴又帝釈天」下車で下車し「帝釈天」入口まで徒歩3分220m


03_【「柴又帝釈天題経寺」の見どころ】
⑴ 「二天門」
「二天門」は明治29年(1896年)に、江戸期建築の最後の名匠と呼ばれた大工の棟梁の「坂田留吉」によっ  て作り上げられました。総欅造りで、建材を全てケヤキの木を使って組む手法がとられており「固く」「腐りにくい」ケヤキの性質により、建物が長持ちすると同時に芸術的な美しさも醸し出しています。そして、「二天門」には帝釈天の配下の四天王のうち、南方守護の「増長天」、西方守護の「広目天」が目を光らせて邪気を追い払っています。
⑵ 「大鐘楼」
今日はラッキーデーでした。「正午」になんと「大鐘楼」の鐘を撞く音色が堪能できたからです。「大鐘楼」は、昭和30年(1955年)に大工の棟梁「林亥助」によって完成された「高さ」が約15m総欅造りの「大鐘楼」です。環境庁選定「日本の音風景100選」に選ばれています。
⑶ 「御神水と浄行菩薩」
「二天門」を潜り、まず「浄行菩薩」を参拝します。「浄行菩薩」は、この世を浄化し、人々の罪を洗い清め、流してくれるといわれています。続いては、「浄行菩薩」の右手にある「御神水」で手を清めす。
⑷ 「釈迦堂(開山堂)」
「釈迦堂(開山堂)」は、江戸時代に造られた伽藍造りの「柴又帝釈天題経寺」では最古の建築物です。「釈迦堂(開山堂)」の内陣の中央には「釈迦立像」が安置されています。
⑸ 「祖師堂(本堂)」
「祖師堂(本堂)」は、古くは「帝釈堂」でしたが、現在の「帝釈堂」が建立されて、大修理を加えて現在の「祖師堂(本堂)」になりました。
⑹ 「帝釈堂」
「柴又帝釈天題経寺」には宗祖の「日蓮」が自ら彫ったとされる帝釈天の「板本尊」が安置されていたのですが、江戸時代中期に一時所在不明となっていました。その後、安永8年(1779年)に本堂の修復をした際に棟木の上から発見されたものが、この「帝釈堂」に安置されています。そして「御本尊」が発見された日が「庚申」に当たったことから、「柴又帝釈天題経寺」では60日に一度の「庚申の日」を縁日として、「帝釈天板本尊」を開帳しています。「帝釈堂」内に、東方守護の「持国天」、北方を守る「多聞天」が「帝釈天」の脇士として配置され、「帝釈天」を守護しています。
⑺ 「法華経説話彫刻」
「法華経説話彫刻」は、「喜見域」と「帝釈堂」の外壁をめぐる10枚の胴羽目彫刻です。法華経の説話を描いた細微な作品で、欅材の木彫は近世法華経美術の頂点をきわめています。「加藤寅之助」師が大正11年(1922年)に最初の1枚を彫り上げ、昭和9年(1934年)に12年の歳月をかけて完成しました。この「法華経説話彫刻」は、「縦巾」が1.27m、「横巾」が2.27mあります。なお、作品の下絵にあたる彫刻原型は「大客殿」に飾られています。
⑻ 「邃渓園」
「邃渓園」の由来は、庭園の滝の風情がもの静かであることによるそうです。ここでの庭園鑑賞は疲れた足を休めるのにもってこいの場所です。この「邃渓園」は、昭和40年(1965年)から昭和47年(1972年)の7年の歳月をかけて、造園師、「永井楽山」によって改修、完成されました。
⑼ 「瑞龍の松」
樹齢は400年をゆうに越える「瑞龍の松」は、とにかく枝振りがすごいの一言に尽きます。「高さ」が約10.0メートル、「枝張」は東西約16.6メートル、南北約19.3 メートル、「目通り幹周」が1.8 メートルもあり、四方に枝を拡げている「瑞竜の松」です。「瑞龍の松」の由来は、上方にまっすぐ伸びる幹と三方に長く伸びた大枝から成るその姿は、まるで空に向けて龍が天に昇るように見えることに由来しています。平成28年(2016年)に「東京都指定天然記念物」に指定されました。

施設の満足度

4.5

利用した際の同行者:
一人旅
アクセス:
3.0
京成金町線「柴又駅」改札出入口から徒歩3分270m
人混みの少なさ:
3.0
境内には観光客がかなりいました。

クチコミ投稿日:2024/06/30

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