18日の開帳日に
- 5.0
- 旅行時期:2024/04(約2年前)
-
-
by たびたびさん(男性)
八尾・藤井寺・柏原 クチコミ:50件
葛井寺は、「ふじいでら」。藤井寺駅から商店街を抜けて、歩いて10分ほど。百済王族の子孫である渡来人系氏族葛井連(ふじいのむらじ)の氏寺として、8世紀中頃に創建された寺です。有名なのは、奈良時代に造られた本尊千手観音坐像。これは、乾漆の十一面千手千眼観世音菩薩像で、国宝です。西国三十三所観音霊場ともなっていますが、毎月18日以外は開扉されない秘仏となっています。像高は、130cm。胸前で合掌する2本の手を中心に、1039本の脇手が円形に配されています。
ということで、葛井寺の本尊、国宝の十一面千手観世音菩薩。18日の開帳日に行ってまいりました。千手だと一般的には四十二手とされるのですが、こちらは実際に1041本の手を持つというもの。ネットにも動画がアップされていて、事前に見た時はびっしりと造り込まれた手の塊りとかちょっとグロテスクだなあという印象だったのですが、実際に拝見するとそうではない。おびただしい手はあっても、それはあくまで仏像の一部であり脇役。それよりも顔立ちがとても男前でびっくり。オーラもすごくて、なんというか脱活乾漆像ならではの表現方法がいかんなく発揮されているように感じました。
ちなみに、この十一面千手観世音菩薩は、725年、聖武天皇が42歳の厄除け祈願のために奉安したというもの。天平時代を代表する仏像はいくつもあってとんでもないレベルですからね。いくら国宝といっても、この像がそうした仏像と並ぶものかというと少し違うような気もしますが、こうしてこの地で思いをつなげていること。それは間違いなく素晴らしいことだし、確かにそれだけのパワーを持った仏像でもあると思います。
- 施設の満足度
-
5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 5.0
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- バリアフリー:
- 5.0
- 見ごたえ:
- 5.0
クチコミ投稿日:2024/04/29
いいね!:0票
利用規約に違反している投稿は、報告することができます。 問題のある投稿を連絡する